魔王と勇者と女神

女神「さぁ勇者!魔王は目の前よ!やってしまいなさい!」

勇者「アホか!!初期位置が魔王城とか頭おかしいんじゃねぇのか!?」

女神「なによ!文句でもあるわけ?」

勇者「当たり前だ。こういうのって始まりの町的なところに送られて仲間集めとかして冒険した末にたどり着くもんじゃないの!?」

女神「なんで私がそんな面倒なことに付き合わなきゃならないのよ」

勇者「お前俺のサポート担当だろ?それにほら、魔王も「何しに来たんだこいつら」みたいな顔してるし」

魔王「何をしに来たんだ貴様ら」

勇者「ほら言ったじゃん」

女神「ええ言ったわね。あなたにこんな才能があったなんて驚いたわ」

勇者「馬鹿にしてんのか。誰でも分かるわこれくらい」

魔王「漫才をしに来たのなら帰れ」

勇者「え?帰っていいの?」

女神「良い訳ないでしょうが!何のために聖剣渡したと思ってるのよ!」

魔王「何?聖剣だと?」

勇者「反応しちゃったじゃん死ぬって負けるって確実に!雑魚狩りすらしたことない俺に魔王討伐なんて無理なんだが!?」

女神「そこは安心していいわ。なんたってこの聖剣は持っているだけで魔王に与えるダメージが倍に、受けるダメージを半分にできる優れものよ!」

魔王「ほう……。それはおもしろい。ぜひとも見てみたいものだな」

勇者「なんかやる気になってる人いるんだけど」

女神「ちょうどいいわ!さぁ!やってしまいなさい!!」

勇者「……本当に出来るんだな?」

女神「当たり前でしょう?特別な才能や経験が必要ならあなたみたいなニートもどきに任せないわ」

勇者「今聞き捨てならない言葉が聞こえたんだが!?」

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