第5話 夜のお話③お風呂上がり〜就寝編

はぁ~、お風呂気持ち良かった~。


ご褒美あげてたらのぼせちゃったよ~。



――コポコポコポ……、カラン


はいっ、冷たいお水どーぞ。


ゴクゴク……


ぷっは~! はぁ〜、生き返る~!


ん? 『こっちに来て』?



――パタパタ……


何なに〜?


え? ここに座ればいいの? 


――ポスッ


座ったよ?


わぁ! ドライヤーかけてくれるんだ?


やった〜! ありがと〜!


じゃあお願いしま~す!



――カチッ、ブォー……


はぁ〜、楽〜。


髪乾かすの時間かかるからいつも腕が痛くなっちゃうんだよね〜。


――ブォー……


……ほへっ?


ね、寝てないよ!?


『絶対に寝てた』?


いや、気のせいだよ〜!


えっ!? 寝てたからキスマークつけた!?


あっ! ほんとだ!


うっ、全然気づかなかった……。


ごめんなさい、はい、寝てました……。


だ、だって、髪撫でてくれるの気持ちがいいんだもん!



――ブォー……、カチッ


終わった? 


おっ、バッチリ〜! ありがとっ!


じゃあ交代ね!


え〜! 何照れてるの〜?


はいっ、どーぞ、どーぞ!



――カチッ、ブォー……


いらっしゃいませ〜!


今日はどんな髪型にされますか?


えっ? 『カッコよく』ですか?


お客さん、十分にカッコいいですよ〜!


――ブォー……


キャー!! ドライヤーまだ終わってないからー!


え、なに? 『煽る方が悪い』って?


別にそんなつもりないよ〜!


だってカッコいいのは本当のことだもん!


あー! 顔真っ赤になった!!


ふふっ……、じゃあ続きするよ!



――ブォー……、カチッ


はいっ、終わり! ありがとうございました〜!



そうだ! 新しい寝間着買ってきてたんだった!


じゃじゃ~ん! 私と色違いのお揃おそろで〜す!


そしてなんと! 私のにはウサギの尻尾が付いてま〜す!


気に入ってくれたかな?


えへへ……、それなら良かった!


じゃあ、そろそろ寝よっか〜。



◇ ◇ ◇



――ボフッ


はぁ〜、天国だぁ〜。


やっぱお布団は気持ちがいいねぇ。


今日も一日疲れたでしょ?


マッサージしてあげようか?


そんな遠慮しなくていいから〜!


はい、ちょっとうつ伏せになってね。


よっ……、よっ……。


肩めっちゃ凝ってるね!


あっ、背中も。


よっ……。


腰も。


ふふっ……今、変な声出たね!


はいっ、終わり〜。


そろそろ私も横になろうかな〜。



――ゴソゴソ……


えいっ! ゴロゴロゴロ〜、ピタッ!


隣失礼しま〜す!


えへへっ、幸せ〜。


明日はお休みだし、朝もゆっくり出来るね!


朝御飯はこの間見つけたカフェに行きたいけど、どうかな?


いいの? やった〜!


じゃあ電気消すよ?


おやすみなさ〜い。



――チクタク、チクタク……


……ねぇ、いつもの腕枕は?


――ゴソゴソ


はぁ、これで落ち着いて眠れる。



……寝た?


……ねぇ、明日はお休みだね。


……朝もゆっくりだよね?




…………ねぇ、シよ?

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