タカラジェンヌへの軌跡

@ciesca

第1話私立桜城下高校入学

 桜川の近くに私達の通う高校はある。

 場所は神奈川県小田原市。

 私の名前は、南條さくら、16歳。

 身長138センチ学校1小さい高校1年生。

 でも夢はでっかく宝塚!

 

 私たちはこの春から桜城下高校さくらじょうかこうこうの演劇部員になった。

 中学の時から演劇が大好きで中学校演劇コンクールでは助演女優賞も取っている。

 なんで主演女優賞じゃないかって、まぁちっちゃいんだよね。

 


「おはようさん!今日お母さん来るん?」

 あっ今喋ったポニーテールは夏井 向日葵なつい ひまわり

 名前の通りホントうるさい位元気だ。去年関西から転校してきた、バリバリの関西娘。

「くるくる着物だってさ」

 今喋ったのが同中だった高井サツキ、身長172センチすらりとしたタッパと足の長さが最大の売り。

 同じく夢は宝塚。


「さくらんとこは来るん?」

「来るよ。でも仕事休めなくてー、朝は行ったから急患がなければギリギリ間に合うんじゃない?」

「そっか、さくらんちお医者さんだもんね。何かだっけ」

「産婦人科」

「うわー、人類の神秘やん。まじ神秘に立ち会うんやねぇ」



 私達はこれから3年ここで学ぶ。

 でも私は絶対に3年以内に宝塚音楽学校に合格して見せる。


 学校にある樹齢100年を超える桜の木。同じ名前のよしみでしょ!

 私に力を貸してね。

 桜の木を前に新たな決意を決めるのだった。



 

 

 

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