第18話 クズと元仲間達(三人称視点あり)

 ユーリを送って家に帰ってくると、丁度タイミングよくがやってきた。


 この鳥は娼婦館からの知らせの鳥だ。


 つまり…………遂に来たんだな。


 急いで娼婦館に向かった。




 ◇




「ギアンさん」


「ベリアルか。例の者が来たぞ」


「ありがとうございます。何人で来てますか?」


「5人だった。恐らく勇者とやらはいないようだな」


 クレイは王女とよろしくやっているんだろう。まあ、二人とも絶対にやるのは無理だがな。


 王城でもうちの店は噂になっているはず。


 ゲラルドがうちの店に通っているように、兵士連中も通っている。


 その噂を聞きつけたあいつらが、希望を抱いてこちらに来たんだろうな。


 だが、そんなあいつらを許すはずもない。


「すぐに支配人に会いに行きます」


「ああ」


 急いで支配人の所にやってくると、不敵な笑みを浮かべた支配人が待っていた。


「支配人さん」


「例の連中が来たらしいな?」


「はい。例の件を進めようと思うんですが、お願い出来ますか?」


「くっくっくっ。いいが、高く付くぞ?」


「構いません」


「もう手配は終わっている。まもなく着く・・はずだ」


「さすがです。ありがとうございます」


「セリス達がうるさくてな。これも狙いだったんだろう?」


「それは誤解です。セリスさん達とは普通に仲良くしたいだけですから。ギアンさんともね」


「くっくっ。そういう事にしておこう」


「ありがとうございます」


 トントン――――


 ノックの音がして、ギアンさんが入って来る。


「支配人。例の連中が着きました」


「ふむ。ベリアルと会わせな」


「かしこまりました」


 そのままギアンに付いて向かう。




 ◇




「初めまして。みなさん。これからとある5人を相手して貰います。健康な若者ですので、好きなように相手してください」


「うふふ~いいわ~! 若いのを吸えるなんて、最高だわ~!」


「楽しみだわ~! 早くやらせてくださいまし~!」


「ベリアル。連中を特別部屋・・・・に案内しておいた」


「話が早くて助かります。さあ、みなさん。行きましょう」


 5人のを連れて、特別部屋の裏口に向かう。


 裏口を開けると同時にその場にいる全員の性欲値を300%に引き上げる。


 女達は性欲値関係なく、扉が開いた瞬間、中に飛び込んだ。




 くくくっ。


 元仲間達よ。


 せいぜい楽しんでくれよな。


 俺からの特別サプライズプレゼント・・・・・さ。




 ◇




 ◆ベリアルの元仲間達5人◆


「まさか同じ部屋でやるのか?」


「雰囲気的にそんな感じがするよな?」


「まあ、久々に抜けるなら一緒でもいいか…………」


「おいおい、あまり早くいくんじゃねぇぞ?」


「はあ!? お前こそ、最後までバテずに頑張れよな!」


 5人はこれから訪れるであろう5人の娼婦にわくわくしていた。


 ただ、まだイチモツに全く反応がないのが少し心配ではあったが、噂を信じて待つ事に。



 数分後。


 娼婦が入って来ると連絡があった扉が開いた。


 次の瞬間。


「可愛い子ちゃん達~! お待たせええええええ!」


 扉の中から巨体・・が5人飛んでくる。


「な、なんだあああ!?」


「きゃあああああ!」


 仲間の一人が悲鳴を上げる。


 だが、直後、今まで感じた事もない反応・・を示してしまう。


「あら~あちし達にもう興奮したの~早速やるわよおおおおお!」


 巨体女が一番手前にいた男を捕まえると、問答無用にその唇を奪う。


 全力で拒否しようとする男だが、何故か興奮しきった自分の身体と、相手の力に全く歯が立たず、振りほどく事が叶わなかった。


「んふ~! 君達もやるわよ~」


「く、来るな! 化け物!」


「どこか美女だよおおおお! こんなブス見た事もねぇよおおおお!」


「んふ、でも君達のモノはしっかり起っているいるじゃない~んふ~!」


「何でだああああ! 王城の可愛いメイド達にも起たなかったのに、なんで今こんなに起つんだよ! 俺の身体、どうなってるんだ!」


「あちしはこちらの子を貰うわ~!」


「う、うわああああ」


 一人、また一人が巨体女に手を引っ張らせ、服を千切られ、生まれた時の姿になっていく。




「い、嫌だああああ! 誰か助けてええええええ!」


「んふ~でも身体は正直ね~! じゃあ、頂きます~!」


「ぎゃああああああ」


 ベリアルの元仲間達5人の男は、巨体女5人と濃厚な夜を過ごす事となった。



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