第8話「VS悪役令嬢と巨大戦艦」
「おーっほほほほ!魔王軍とやらはこの程度ですの?」
自信満々の悪役令嬢は我が異世界転移してから今に至るまで、
あの場から一歩も動いていない様だった。
まるで人間の貴族の狩りの様に戦闘を楽しんでいるのである。
現代風の戦艦には強固な装甲と魔術バリアが完備、
強力な主砲も兼ね備えている。
弱点と言えばその巨大な兵器を彼女一人で動かしてる事位だが、
彼女自身も現代兵器で武装しており近付くのは容易ではない。
ここは美晴の能力の出番だ。
ゲートの力で魔術バリアさえ突破できれば、後は魔科学兵士に任せればいい。
同じ現代兵器だが、こちらの方が魔物の魔力が加わってる分出力は上だ。
そうでなくとも数はこちらが上なのだからゴリ押せば勝てる。
魔王の作戦は完ぺきだった。
「頼むぞ美晴」
「はい、お姉様!」
美晴が手をかざすと2つの光の輪が現れた。
もう片方はバリアの内側に現れている。
「全軍、突撃!」
グアアアアアアアアアアアアアア!!!
我の号令で一斉に魔物がゲートに雪崩れ込んだ。
「なんですの?!なんですの!?」
突然の内側からの強襲に困惑する悪役令嬢。
しかしもう遅い。
ミサイルが機銃が戦車砲が強固な装甲や現代兵器を破壊していく。
そして戦闘機と融合したドラゴンのザービスが悪役令嬢の真上を陣取った。
「これで終わりダ!小娘!」
「そうはいきませんわ!」
悪役令嬢が手元のボタンを押すとなんと戦艦が人型兵器に変形した。
これで魔王軍と五分五分、いやそれ以上かもしれない。
悪役令嬢の猛反撃が始まった。
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