第23話 ひまわり

ひまわりは暇していた。太陽に向かって伸びたものの、背はもうこれ以上伸びる気がしない。開いた花弁も、暑くてもうすぐしおれそうだ。何したらいいんだっけ。虫もあまり来ない。暇、と思ったが、次に目が覚めると、あちこちに自分がいた。拾われた種が蒔かれて芽が出たのだ。輪唱して暇をつぶした。

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