第3話 ちょっとドラゴン。
この扉を開けたなら。
今日は、ちょっとドラゴン置いときますね。
みたいな。
自由自在。
書くというのは自由自在。
いる、と云えば、いるのです。
今日は、置いときました。
ちょこっと見た他所様の小説の、イメージから。
拝借。
勝手して、良くない。
とは思うけど。
ドラゴンなんて、どこにでもいる。
小説の中では。
どこにでも。
で。
置いときました、ドラゴンを。
サイズは、どのくらいにしましょうか。
ミニサイズ。
もう掌に載っちゃうくらいの。
かわいい!!
って言って頬ずりをしたら、炎を吹かれた。
みたいな。
軽く火傷。
軽くじゃない。
ライターの火くらいの炎だから、結構、普通に熱い。
ぶわわ、っと除けたから。
顔は傷をいかずに済んだ。
あっぶなーい。
手に水膨れ。
顔は。
だいじ。
気をつけんと。
見てくれのことを言ってるのじゃない。
けど。
見てくれのことを言ってるのかもしれない。
表情。
このドラゴンだって、表情は、ある。
ような気がするのは、こちらが表情を持つニンゲンだからかもしれない。
感情移入。
勝手にしてしまっているのかもしれない。
見える気がする。
表情が。
嫌そうな顔のドラゴン。
キョトンとするようなドラゴン。
ミニドラゴン。
そうね。
ミニなんて言って、見下しているようなのが嫌なのかもしれない。
何が?
って顔で見ているようでもある。
至って普通よ。
サイズのこと言ってるの? 失礼しちゃうねぇ。
とか、なんとか。
さて。
そのドラゴン。
もとい、このドラゴン。
を、どうしたものか、と思案に暮れたが。
掌に載せたまま。
窓を開けて、ふわっと飛ばせてあげた。
ばいばーい。
またねー。
また気が向いたらおいでよねー。
ってな具合で。
今日のお話は、これでお終い。
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