打上花火 ①

月光る海辺を歩く君の姿


寄る波の音が僕の声をかき消す


手を伸ばして捕まえようとしたけど


するりとすり抜けた


遠くに見える大輪の花火


眩い光が写した君の影絵が儚く消えた


水面に映る大輪の花火


言えなかった大好きの言葉


はかなく散り行く大輪の花火

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