☆「二学期・後半」の登場人物

※人物紹介です。飛ばしていただいても、物語上問題ございません。


菅谷すがや 繁雄しげお


 幸子や駿が通う戸神北高校の用務員。

 もう還暦を過ぎたおじさんで、見た目は頑固な偏屈親父っぽい。

 環境委員を務める幸子とともに、早朝のゴミ拾いや花壇への水やりを行っている。

 一学期に荒らされた花壇を美しいコスモス畑に蘇らせた立役者。

 また、夏休みの期間中は、校内外への防犯カメラの設置に尽力した。



諸留もろどめ 亜利沙ありさ


 幸子の中学生時代の同級生。

 当時の幸子の唯一の友だちで、完全に依存していたが、それは内申の点数稼ぎのための「偽の友だち付き合い」だった。


 卒業式の日に、彼氏である光司の前で幸子に侮蔑の言葉を吐いた。

 しかし、それらの行為を許せなかった光司から振られてしまう。

 さらに、それらのことが拡散してしまい、高校で孤立することに。

 常に女子の中心にいた中学生時代との落差に耐えられず、高校を自主退学。

 現在は、自宅に引きこもってしまっている。



榎本えのもと 光司こうじ


 幸子の中学生時代の同級生。

 身長一七〇センチメートル、中肉中背、黒髪真ん中分けの真面目そうな男の子。

 優しく思いやりがあり、当時の幸子の好きな男子だった。


 卒業式の日、幸子に対する裏切りを許せず、亜利沙と別れる。

 しかし、その後亜利沙の自主退学を知り、自身の行動を後悔。

 幸子と直接話ができたことで、亜利沙ともう一度向き合う決心をした。



山辺やまべ 直嗣ただつぐ


 高校三年生、教師相手に一歩も引かない頭の切れるやり手の生徒会長。

 身長一七五センチメートル、標準体型、黒髪七三分け、黒縁のメガネをかけている。

 高い志を持ち、生徒の立場を重んじながら、学校側と交渉している。


 駿たち音楽研究部のライブ開催の立役者。

 講堂の利用許可、文化祭実行委員との調整などを一手に引き受けた。



櫻井さくらい 珠子たまこ


 高校一年生、幸子の同級生で学級委員長。

 生真面目で融通が効かず、黒髪おさげであだ名も昔から「委員長」。

 駿たちとは小学生時代からの長い付き合い。


 小学生の頃から駿に恋焦がれていた。

 しかし、幸子への嫉妬心で自分を見失い、都合のいい嘘を自分自身につき続けた。

 やがてそれは、心に巣食う「虚構の幻影」となり、珠子を惑わし続けることになる。

 遂には、幸子を殺そうと階段から突き落とした。


 学校側に発覚し、十日間の停学後も幸子への憎悪は消えなかった。

 しかし、親友である由紀乃から詰問され、浴びせられた「人殺し」という言葉に「虚構の幻影」は砕け散り、ようやく本来の自分を取り戻す。


 幸子から提示された「自主退学は許さない。駿や自分たちのいる学校にきちんと通い、きちんと卒業すること」を罰として受け入れ、現在はメンタルクリニックに通院し、心の治療を続けながら毎日登校している。



中村なかむら 由紀乃ゆきの


 高校一年生、幸子の同級生で「委員長」の親友。

 暴走しがちな「委員長」のストッパー役のつもり。

 黒髪ボブで少しぽっちゃりしたいつも笑顔の可愛らしい女の子。


 幸子から珠子の暴挙を聞き、珠子を詰問。

 心を鬼にして幾度となく手を上げ、本来の珠子を取り戻した。

 現在は、珠子に代わって学級委員長を務めている。



川中かわなか しずか


 高校二年生、図書委員。

 背中まで伸びるストレートの黒髪、前髪ぱっつん。

 銀縁メガネをかけて、伏し目がち。

 お世辞にも、美人とも、可愛いとも言えない顔付き。

 明るさや活発さは感じず、良く言えば落ち着いているが、悪く言えば暗い雰囲気。


 本が好きな大人しい真面目な女子で、成績も優秀。

 しかし、それは格好のイジメのターゲットともなった。


 達彦と仲良くなったことで、ギャル・牧原が嫉妬。

 牧原に騙された吉村から陵辱されそうになるが、危うく難を逃れた。

 その後、退学になった牧原から執拗に狙われたが、達彦がそれを排除。

 現在は、達彦との仲を深めている。



牧原まきはら 咲希さき


 高校二年生の金髪ギャルだったが、退学となった。

 達彦と仲の良い静に嫉妬し、吉村を使って陵辱しようとしたが失敗。

 加えて、売春斡旋と幸子へ苛烈な暴力を加えたことで、高校を退学となった。

 その後、戸神南高校のワルと組み、静を拉致して管理売春させることを企む。しかし、これも達彦に阻まれた。


 自分のやってきたことにようやく気付き、後悔した牧原。

 現在は、心を入れ替えて高認試験合格と大学進学を目指している。


 ※牧原は、クリスマス特別編で主役として登場します。



佐々野ささの はやて


 高校一年生、戸神南高校のボス。声だけの出演。

 物語中に本人の姿の描写は無いが、身長一七五cm、黒髪オールバックにメガネ。

 決して粗暴な性格ではないが、筋が通らない事柄や、女性や弱い立場の者を狙う事柄、自分や知り合いを害そうとする相手には一切の容赦がない。

 駿、達彦、亜由美とは、旧知の仲。

 戸神北高校に通う駿や達彦とはもめたくない意向。


 駿や達彦と互角に戦える数少ない男だが、「タッツンとは互角以上にイケる。だが、駿が本気になったら、殺す気でいってようやく互角」とのこと。



 引き続き『コンプレックス』をお楽しみください。


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