第14話 救済詩『さまよう魂』by KAINEL

『さまよう魂』


さまよう魂の佇むところ

僕は思いに沈む


いつからいるのか

いつまでいるのか

わからないまま


黄昏色に染まる

憂鬱な美しい空


夕暮れなのか

真夜中なのか

夜が明ける頃なのか


生の終わりに見る夢

人生の終わりに出会う景色


どこからか聞こえてくる

大地のもらす囁き


さまよう魂の迷うところ

僕は立ち尽くしている


どこから来たのか

どこへ行くのか

わからないまま


目覚めているのか

夢みているのか

わからないまま


彼岸に打ち寄せる

静かなさざ波


黄昏色に満ちる

憂鬱な美しい空

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