第10話 ピンクのパールをつけたクマ
懐かしい潮風を
辿った先に 彩満ちる
ピンクのパールをつけたクマ
燃えるルビー咲く髪飾り
レモンのダイヤは蝶に光り
エメラルド嵌めた目のウサギ
この世を廻り 君が歌った
絵空はここで 膨らみ弾けた
君の瞳は色に濁り いまやわたしも映すまい
色とりどりは混じり合い
極彩色がわたしを責め立てる
そのグラデーションのおどろしさが
わたしの罪の濃さなのだ
青いインクを海へ沈め
蓋を埋めたのは わたしだった
青いインクの瓶はどこか?
最後に君と 閉じなくては
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