第50話 レヴィの剣術指導

「なぁ、リア……頼みがあるんだが」

「なんですか?赤星の頼みならなんでも聞きますよ?でも、私はマゾでは無いので痛い事はやめてくださいね?」

「する訳ないだろ……」


俺達2人は放課後、屋上に集まっていた。


「実はレヴィに会いたいんだが……可能か?」

「んー、エリュシオンの中でなら可能ですよ?あ、レヴィさんは日本に来てますし……?」


今聞き捨てならない言葉を聞いた。

レヴィが日本にいる?


「なんで居るんだ?」

「それは……あなた達を監視してたのですよ?」

「という事は俺達の前にも?」

「ええ、会ってますよ?この前道を聞くフリして接触したと言ってました」

「……だから初めて会った気がしなかったのか……!!」


あの時、道を訪ねてきた老人がレヴィだったのか?!姿の隠し方が巧妙過ぎて覚えてなかった……。


「それで?レヴィさんに会いたい理由はなんですか?」

「実はレヴィに剣術を習いたいんだ……」

「でも、赤星はレヴィさんに勝ったじゃないですか?」

「あれはサリエルのタネが割れてなかったからだ。次は多分勝てる自信がない……今後そういう敵にも会うかもしれないからパワーアップを出来るだけしときたい……?」

「分かりました。そういう事なら……!!」


そういうとリアはモニターを起動して電話をしようとした。

その時。


「ほほ、分かりましたお教えしましょう」


すると、後ろからレヴィの声が聞こえた。

見ると、学校の来客用名札を付けて立っている。律儀な人だ……。


「私の剣技の修行は厳しいですぞ?」

「よろしくお願いします……!!」


俺はそう言うと、頭を下げた。

こうしてレヴィとの修行が始まる。

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