第2話

「あれぇ〜?」


ゾンビ毒って大体一日とかで死ぬものじゃないの?

あれ?…腹が減ったしとりあえず街に帰るか?


…でもここから逃げる為には大量のゾンビから逃げ切らないといけないからな


昨日の謎の力があれば大丈夫だけど…

あれが今日も残ってるかなんて分からないからな…


…まぁ、とりあえず残ってるかどうか木でも殴って試してみるか?


そもそもあれが現実かどうかも怪しいからなどうせ木を殴った所で俺の手が痛むだけ…


…じゃないじゃん!?

木が倒れたんだけど!?


…これ、もしかしてまだあの力残ってる感じ?

しかもゾンビ毒で死んでないし、俺のスキルってもしかして相当特殊なのでは?


まぁゾンビ毒はまだ毒が回りきって無いだけかもしれないからまだそうとは言い切れないけどな


だってゾンビ毒は地域差が激しくて地域で解毒剤も違うらしいからここのゾンビ毒が毒無効系のスキルで無効化できるだけかもしれないしな


まぁ、それならそれでこの強化は一体何なんだって話だけどな!


…とりあえず生きてることをありがたく思おう

そして強化があるならイケる!


あのゾンビの大群を抜ける!

…まぁ最悪噛まれても問題無いからダメージ気にせず走り抜けるのが最善かもな


とりあえず、ここから動かない事には始まらないよな、何故かここにはゾンビが居ないからこういう安全地帯で休憩しつつ街まで走るか


ーーー


ゾンビ居ねぇ…

本当にここは未踏地帯なのか?


ゾンビとか一体も居ねぇぞ?

いや、行きはびっくりする位は居たんだけど…


まぁ、そろそろ街だし?

別にゾンビに会わないならそれで良いし…


変な事を考えて実際にドラゴンや強力なアンデットが出てきても困るからな!


「…お?あれ俺らが出た街じゃね?」


まぁ、そんなのが出てくるより先に街に帰り着くことが出来たからもう問題ないな!


ーーー


街にも入れたしギルドに帰還を報告するか!


「何者ですか、名を名乗りなさい」

「え?いや、レオンですけど…」


何言ってんの?

そこそこ顔を合わせてたし昨日まで俺の名前普通に呼んでたじゃん


「何者かは分かりませんがレオンさんは死亡届けが出されています、正体を表してください」

「ああ…、なるほどね…」


アイツら俺を死んだことにしたのか

まぁ、そうじゃなきゃ足に矢が刺さった死体が見つかるから当然か


「いや、アイツらに囮にされて殺されかけたんですけど何とか生き残ったんですよ!」

「…荷物持ちで戦闘向きのスキルでないレオンさんがどうやって?」


それは俺も知らねぇよ!!!

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