ゼロ色症候群

 虹色コントラスト。

 僕色に反射して。

 迸る程に綺麗。

 底走るのは罵声。

 朝色ネイキッド。

 空色に煌めいて。

 よくわからない心理。

 欲湧かない審議。

 砂色ハムレット。

 君色を象って。

 禁断の果実一口。

 頻繁にかじる糸口。

 空が赤くて海は眩しくて。

 青が黄色くて緑が茶色くて。

 朝が来て夜が来て太陽の下で月が踊って。

 七色に輝く。

 君の横でしたためる。

 僕のように迸る。

 朝のように身を焦がす。

 月の下で踊る。

 水面に映る空。

 盲目色のフクロウ。

 ゼロ色症候群。

 僕はもういない。

 君の価値はもうない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る