snow

 私の世界は光がいっぱい。

 なんにも買えない世界がいっぱい。

 一日三食色を食べれば、私の世界は色を持つ。

 うるさい声に耳を澄まして。

 やかましい声に腹を立てて。

 それはまるでメシアのように、私の心を貪り、蝕む。

 ハイリスクな列車に乗って、私は身体を向こうへ送る。

 柿の木の花に見惚れては、茎の無い葉に血を注ぐ。

 病の種を頭に埋めれば、三足歩行の犬が鳴く。

 色は何色?なんでもない色。

 私は声を荒げ、言った。

 世界を返せと、私は泣いた。

 長髪ロングに黒髪ブラック。

 眼鏡の面にメカのメーカー。

 配属ロボット、人を殺した。

 快楽陥落傀儡と化して、私は世界のヒトと成る。

 将棋の駒を片手であぶって。

 民営の見栄に未来は見えず。

 ゲノムの端くれ、検問の時間。

 私は太陽の使者となった。

 涙を流し、人を騙し。

 脳ミソはもう歓楽街。

 偉大なる父に別れを告げて。

 洗脳博士は首を垂らす。

 スノウ、人類はもうないと。

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