世界中で誰も死ななかった唯一の日。
朝顔が枯れていた、虫に分解される準備を着々と進め、置いていくのだ、私を。淡い紫の、可憐な花弁でした。支柱にひっしと、しがみついていました。聞こえないけれど産声がして、一番近い山でトンボが飛び回って、私のシャーペンが壊れた。世界中で誰も死ななかった唯一の日。
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