大会初戦敗退した俺たちは落ちこぼれの烙印を押された〜底辺から始まった下剋上物語〜

夜昼晦冥

プロローグ

ま、負けた。


<<ま、まさかの!!かつての魔法大国であり、今年の魔法競技大会優勝候補にも名が挙がっていたレーネ王国初戦敗退!!!!>>


俺たちが負けた?


『う、そだ』


嘘だ嘘だ嘘だ。


あんなにも努力を重ねてきた。


政府の言う通りに無理難題もこなしてきた。


それが初戦敗退?


ふざけるな!


フッと意識が遠くなる。


もう、疲れた。


「「「「はるた君!!!!」」」」





目が覚めると、そこは知らない天井だった。


疲れからなのか体は全くと言っていいほど動かすことができなかった。


動かす気力も今の俺にはなかった。


パチパチパチパチ


扉の方へと顔を向けると


「さっすがだったね、皐月さつきはるた君。いい研究結果が取れたよ。だが君の役目はもう終わりみたい。僕もねこーんなにいいモルモットがいるのに手放さないといけないのは嫌なんだけどね、初戦敗退しちゃった君はもう必要ないんだって上がしつこくってさ」


そう言いながらカツカツと靴の音を響かせながら俺のベットサイドに立ち顔を掴んできた。


「ねぇ、いいこと教えてあげるよ。今回の優勝者は間違いなく君達だった。何かおかしいと感じなかったかい?相手があまりにも強すぎると、ね?」


『どう言うことだ』


「あっはは。これ以上は何も言えないな〜。ただ、最後に一つだけ僕だけは君のいや、君たちの味方だよ。もし君たちにリベンジしたい気持ちがあるなら僕が君たちのサポートをしよう。また連絡待ってるよ」


『どういう「それじゃあね」』


訳がわからない。


みんなに会いたい。


チームの4人はどうなったんだろう。


無事だといいが・・・


そう考えていると睡魔に襲われ、俺はまた眠ることとなった。


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