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転がるみたいに生きてくれって

背中を押されて生まれてきたのに

転ぶのが怖くて坂道を走り出す


結んだみたいに傍に居てって

言葉を選んで伝えてくれたのに

足を引っ張るのが怖くて首輪を外す


全部に臆病だ 全部ぼくのためだ

勢いだけ増したところで躓いて人より深い傷を負う馬鹿だ

曖昧で卑怯だ 全部ぼくのことだ

心から愛してるから近寄らないでくれって吠えて喚いて逃げ出した


いつか君はぼくに優しいねって笑ったよ

それが今もずっと頭を離れない呪いだよ

いつか誰かぼくに頑張れって言ってくれたよ

嫌だよ 嫌だよ それだけは本当に嫌だよ


外した首輪を取りに この坂道を上った先に

もうあの人たちは居ないけど

それでいい もう これでやっと 大丈夫

一番高いところから ほら 今度こそ

今度こそ自分のためだけに


死んでるみたいに転がるんだ 転がるみたいに生きるんだ

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