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誰かが並べて比べて 簡単に優劣が付いて
捨てられた方の僕はガラクタ
重たい微熱を感じて 繕う薄っぺらい笑顔
見破る人なんて誰も居ない
始まりなんて些細なことで
ハッピーエンドの形を決めたがって
いくらでも替えがきく方がいい
格好だけは素敵になった
中身は空っぽのままのおもちゃ箱
ビー玉ひとつもヒビ割れて捨てられた
いつものように いつものように
分かりきってたことだろ
ここに居るのは 君の隣は
僕じゃなくてもいいんだろう
いつものように いつものように
誰かが上手くやったって 後から聞くだけ
いつもの憂鬱を飲んで 感嘆とご高説を食べて
肥えにもならない 幸福
現実の痛みを信じて 夢すら痛みに変じて
嚥下 時間ばかり増してく
分かりやすければ問題ない
間違いだったってひとつも構わない
見破る人なんて居るわけない
初めから誰も見てない 見てほしくもない
空っぽな中身がバレる前に
いつものように いつものように
終わりを待ってるだけ
いつものように いつものように
出来なくたってさ
いつもみたいに 昨日のように
誰かが上手くやるんだろう
終わることを信じていた
知らなければ歩いていられた?
分かってても信じられた
知らないフリを続けていられた
よりにもよって君が 見破るまでは
いつものように いつものように
分かりきってたことだろ
ここに居るのは 僕の隣は
君じゃなくちゃ終わりも始まりも無かったのに
いつもみたいに
僕がそれに気付くのは
ハッピーエンドが通り過ぎた後で
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