詩集

三好ハルユキ

触れてみたいから 動いていたから

生きていることに気付いた

この心が 止まっているから

死んでいるのだと思った


構わないで 近寄らないで

醜いことに気付かないで

動かないで 触らないで

死んでいるぼくで居させて


ささやかで 穏やかで

静かなぼくで居られるのは

この心が 止まっているから

今 あなたが 遠くに居るから

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