詩集
三好ハルユキ
1
触れてみたいから 動いていたから
生きていることに気付いた
この心が 止まっているから
死んでいるのだと思った
構わないで 近寄らないで
醜いことに気付かないで
動かないで 触らないで
死んでいるぼくで居させて
ささやかで 穏やかで
静かなぼくで居られるのは
この心が 止まっているから
今 あなたが 遠くに居るから
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