Episode.20
ざわざわ
「超サイアク~」
ざわざわ
「あ、課長ですか?早川です」
「会社着くのちょっと遅れちゃいそうで」
「寝坊じゃないっすよ!電車が止まっちゃって」
ざわざわ
繰り返しのお知らせとなります。
危険を知らせる信号を受信した為、
この電車、花浦駅にて停車をしております。
お急ぎのところ誠に申し訳ございません。
安全の確認が取れ次第の発車となりますので、
今しばらくお待ちください。
ざわざわ
「…あ、山本先生ですか?寺田です」
「乗っていた電車が止まってしまいまして…」
「…はい」
「今 花浦なのでそれ程遅れないとは思うんですが…」
「…ええ…はい」
ざわざわ
「…はい」
「電車が動いたらまた連絡…あ、はい」
「ありがとうございます」
「はい、では失礼します」
「…ふぅ」
「いいお天気ぃ~」
「…なんか飲もっかな」
ピッ
お客様にお知らせ致します。
安全の確認が取れました。
信号が変わり次第の発車となりますので、
ご乗車になってお待ちください。
「もう!?」
ゴトゴトッ
「まもなく発車しまーす!」
タタタタ…
「…ふぅ」
「はい、ドア閉まりまーす!」
お待たせ致しました。
まもなくの発車となります。
♪~
シュー バタッ バタタ! シュー
「駆け込み乗車はおやめください!!」
発車のベルが鳴り終わってからのご乗車は、
大変危険ですので、
お止め頂きますようお願い致します。
♪~
シュー バタン
ガタン
お急ぎのところお客様には
大変ご迷惑をおかけ致しました。
この電車は各駅停車藤代行きです。
次の停車駅は西花浦、西花浦。
ゴトン
「…これ今しかないよね、飲むの」
プシュー
「…なんで炭酸買うかなぁ」
ガタン
「ぷっ 失笑」
ゴトン
カーーーッ! 赤面 恥
きゃっ きゃっ
「せんせー、おはよーございます!」
わーーい!
「はい、おはようございます^^」
「だははっ!笑」
きゃっ きゃっ
「あれ?先生、ねぼーしたの?」
「してません 笑」
「でもスッゲーねぐせだよ!」
「え!?」
「おはようございまーす」
「おう、おはよう!」
「うっそぴょーん!笑」
「先生をからかわないの! 笑」
「だははっ!笑」
「走ると危ないわよー」
きゃっ きゃっ
「うでグルングルンやって!」
「今は無理かなぁ」
「えー…」
「休み時間にやったげるからな」
「智ちゃんおはよ~」
「やたー!!」
わいわい
「あ、おはよう^^」
「智ちゃんっていつもナチュラルメイクだよね」
「お化粧ってあんまり得意じゃなくって」
「智ちゃん、もとがいいのにもったいないよぉ」
「あたしの貸してあげよっか?」
「ああ、寺田先生!」
びくっ!?
きゃっ きゃっ
「げぇ…」
「寺田先生も乗ってらしたんですね!」
「ええ、まぁ…」
「電車もああいうのがあるから厄介ですよね!」
「え、ええ…」
「それはそうと、
知り合いから映画のチケットを貰いましてね」
「宜しければ今度の日曜にでも
「私、授業の準備があるんで」
わいわい
「あ…」
わーーい!
しょぼーん
「武田っち、デリカシーなさすぎ」
「お、相澤、いたのか」
「フツーみんながいる登校時間に、デートに誘う?」
きゃっ きゃっ
「デ、テートじゃないぞデートじゃ」
「んじゃ映画観て終わりぃ?」
「じ、時間さえよければお茶とかご飯とか…」
「デートじゃん、それ」
きゃっ きゃっ
「武田っちに智ちゃんは無理だって」
わーーい!
「んで何誘おうとしてた‥の
…って
何森遥架のやつじゃん!」
「しょっぱなデートで恋愛映画って…
1番ダメなパターン」
「そうなのか!?」
きゃっ きゃっ
「武田っち、このチケットもらってもいい?」
「ああ…」
「やた!^^」
「愛美~」
「ん?」
「映画のチケットゲットしたから、
観に行こうよ!」
わいわい
「なんの映画?」
やっぱり彼氏とかいるんだろうか…
「何森遥架が主演の
「『きみあす。』!?」
「そそ、それそれ」
「行く行く!」
わいわい
「…ふぅ」
!?
「カンチョー!!」
「くぅ~・・」
「がははっ!笑」
「お~の~で~ら~」
「やっべ!にげるが勝ち!」
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