6-9
僕は空中にヒラヒラする号外を
しかし、飛行機は次々に
運転手のソックスは、
その時。
バコォオン! という音と共に、飛行機の
「にゃああ!」
「うわああ!」
視界がガクン、と90度変わって、僕らは一気に地面へ急落下する。
「そ、ソックス、ソックス、ソックスー!!」
僕は手すりに捕まって、親友の名前を
しかし、まだ親友は
ハンドルを引っ張り、上昇させようと必死だった。
「くそっ! 戻れ、戻れ、戻れ!!」
また飛行機が大揺れした。
今度は僕の真後ろの飛行機の
黒い球は落下する僕らを
「頼む、動け、動いてくれ! ジーニアスソックス号!!」
「動いてぇー!! ソックスのジーチャン号!!」
黒い球が打たれたのと同時に、飛行機は90度に折れて、そのまま真っすぐ
「おおおおおおっ!!」
「
でも、飛行機の
しかし結果としてこれがラッキーで。
僕らが低くなりすぎて、黒い球が打てなくなってしまったのだ。
両手を捕まれて、身動きが取れなくなる。
そこへ、
国王様だ!
国王様は僕とソックスを見下して、すごーく
王様の
「アタシ、大臣。コイツ、王様ヨ。オメーラ、姫、どこ?」
「コマリはとかい島には、帰らないにゃ!!」
僕がそう言うと、大臣はビックリして、隣に居る王様にコショコショと
「✕✕✕!!」
「オメーラ、ワルイ、ネコ。ハヤク、姫、ダサナイト、ヒドイ、コト、シチャウヨ!!」
「悪いのはどっちだ!! コマリが嫌がる事ばっかりして!!」
大臣はまたまたビックリしたが、今度は王様に
通訳せずに、大臣の意見を言った。
「デモネ、姫、イナイト、ゴミ、フエテ、ミンナ、ノド、イタイヨ。ビョウキ、ナルヨ」
「なんでよ!! ゴミが原因なら、みんなで拾えば良いじゃんか! みんなで川の
「それだけの文明と知識があるならば、
「ウッサイ、ウッサイ、ウッサイ!! 姫、イレバ、ラクチン、カイケツ、ダヨー!」
「……ダメだ。俺たちが何言っても、聞いちゃくれないよ」
ソックスは
「せめて、新聞があればな。コマリの事を信じてくれると思うんだけど……」
新聞は僕のミスで全部無くなった。
この辺りにいる兵隊さん達は、コマリの気持ちを知らない猫ばかりだ。
そして、いつまで経っても口を割らない僕らに王様は言ったのだ。
「✕✕✕✕!」
「ヒドイ、コト、シチャエー!」
なんと、筋肉ムキムキの兵隊猫さんが、木の棒を持って現れた。
もう、僕でも予想つく。
この棒で、僕らをめちゃんこに
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