4-6
さっきと立場が変わって。
今度は僕が背中を押されて、キャットタワーに押し進められた。
イヤイヤと泣きじゃくる僕と、好奇心の
その
「な、なんだなんだ。ソックス、お前がワシの所へ来るなんて、
「じいちゃん、俺、
急に垂れ目をうるうるさせて、おじいちゃんを見つめるソックス。
気持ち悪いにゃ。
「――は?」
「俺、このキャットタワーが神様が乗って来た船で、神聖な物だって言う話……ずっと
「にゃっ……どういう風の吹き回しだ?」
「記念祭の事を色々と調べていたら、じいちゃんの言っていた事が本当だって気が付いただけさ。悪かったな、じいちゃん。今まで
科学だけを信じるソックスに、古き
顔はふん! ってしているけれど、
もう一息で、タイツさんは
そして、
「それでさ、キャットタワーの中を見せろや」
いきなり、本題をぶっこんで来た!
話、下手くそにゃ。
しかし、孫がしおらしくなって嬉しいタイツさんは、
「……べ、別に、良いけど! なんなら、ご神体も見せるけど!」
と、急にデレて、簡単にOKしたのだ。
隣でうるうるした目を続行するソックスは「チョロイぜ、じいちゃん」と顔面と全く合わない
(TωT)&(ΦωΦ)♪&(ΦωιΦ‥)
キャットタワーの裏側には、
タワー自体が古くて、アイビーの
その南京錠の鍵を持っているのは、もちろん、タイツさんだけ。
その扉の鍵を開けると、絡まった蔦を少し引きちぎり、外開きの扉を開けた。
ソックスはすでに、ごちゃごちゃと細かい部品が詰まった扉の
中に入って
かび臭い匂いが
それから
タイツさんは、キャットタワーをお空から来た船だと言った。
天井には、確かに座席らしい物が五つあった。この船は横だったものが縦に突き刺さっている。座席の背中しか見えないけれど。
そして、その座席の向こうに、何やら扉の
そして、僕らが入った入口の目の前には小部屋があり、タイツさんは
「この小部屋の中に、ご
扉にはタイツさんが作ったしめ縄と、
タイツさんは深々とお
中には長四角の個体が、一つあった。
固そうな部品でデコボコしている。
固い
ソックスはその四角の個体を上から、下から、左右から眺め、四角の箱が周囲とどう繋がっているのか、五分くらい
それから「ふーむ」と腕を組んで、驚きの声を上げた。
「すごいぞ! これは、この船の
「心臓?」
僕の
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