設定集(第十三幕終了時点)


●第十三幕からの登場人物


・ファーガス三世

 300年前のグラナ皇帝にして魔王。

 東大陸の平定を目指して戦争に明け暮れた野心家であるが、支配下に置いた民は分け隔てなく自国民として扱うような公正な人物でもあった。

 しかし力を求めて魔族化したことにより、残虐な性格へと変貌し魔王となる。

 伝説では、テオフィールたちによって倒されたとされていたが、実際はリシィの手によって封印されているだけであることが判明。

 昨今の黒神教の動きから復活が懸念されているが、果たして……?



・ジークリンデ

 デルフィア王国の王女で、エメリリアのシギルの継承者。

 男装の麗人、貴公子といった感じで、男女問わず気に入った人は取り敢えずナンパする。

 普段から自ら部隊を率いて魔物などと戦う有能な騎士でもある。

 


・アルド大公

 シャスラハの代表、全権大使としてサミットにやって来た。

 魔族であるシェラに対して疑念を抱くも、彼女がかつての英雄の一人と知り、彼女を『知られざる英雄』と呼んで最大級の敬意を示した。



・ギルバート=ブランタ

 サミットに代表の一人として参加していたウィラーの軍務卿。

 メリエルからは親しみを込めて『ギルおじさん』と呼ばれている。



・ブレイグ

 グラナ帝国の将軍で、ウィラー侵攻軍の総大将。

 グラナの軍部ではかなりの地位にあった人物のようだが、半ば左遷のような形でウィラーに送り込まれた。



・ヤォウー

 黒神教幹部、七天禍の一柱『薬師』。

 ありとあらゆる薬や毒物を扱う異能を持つ。

 最期はメリアの毒(実際は退魔の力を凝縮した薬)によって身動きを封じられ、テオフィルスの聖剣によって滅ぼされた。



・ロビィ

 ウィラー大森林に住むルナ・ウルフ。

 魔物ではあるが、ウィラーの民から守護獣として崇められ『神狼の一族』と呼ばれている。

 森で迷子になった幼いメリエルを何度か保護したことがあるらしい。



・アラン

 ウィラー王国軍所属。

 巡礼街道の巡回兵で、大森林結界発動時に街道を往来する人に警告を伝える任務に当たっていた。



・メリアドール

 ウィラー王国初代女王……の魂から姿、記憶、意識を複製された存在。

 その身体のベースは樹精ドライアドであり、精霊に近しい存在だと言う。

 賢者リュートの遺した道標として、カティアを導く事になる。

 


・メルド

 ウィラー王国国王。

 メリエルの父。

 森都防衛戦において自ら総司令官として軍の指揮に当たった。



・マレーヌ

 エメリナ大神殿に併設された孤児院の院長。

 メリエルの魔法の師でもある。

 かつては神殿の巫女頭で、エメリナから神託を受けたこともあった。




●地勢


・パニシオン

 グラナ帝国帝都。



・デルフィア王国

 ウィラー王国の北隣で、グラナ帝国と国境を接する。

 王家はエメリリアのシギルを受け継ぐ。



・シャスラハ王国

 レーヴェラントとカカロニアの隣国。

 シェラフィーナのシギルを受け継ぐ。



・ウィラー大森林

 アルマ地方以外のウィラー王国の国土の殆どを占める広大な森林。

 かつての魔境にはいくつかの都市が築かれ、豊かな森の恵みが人々の生活を支えている。

 しかし、今もなお人を拒絶する魔境の領域が大部分を占めている。



・モリ=ノーイエ

 『森都』と呼ばれるウィラー王国の王都。

 かつての初代女王メリアドールによって、彼女が住んでいた森の家の周辺の土地を開拓して築かれた。

 エメリナ神殿総本山のお膝元でもある。



・ブリュネ

 かつてのアルマ王国の王都。

 現在はウィラー王国アルマ地方の中心都市となっている。

 エメリール大神殿を擁し、聖都と呼ばれる。




●魔法


・氷霜

 冷気を放つ中級攻撃魔法。

 絶凍気流の下位バージョン。



・熱閃

 高熱の光を放つ中級攻撃魔法。




●魔導具など


・星剣イクスヴァリス

 エメリールの神器。

 黒い剣身に無数に散りばめられた輝きを持つ神々しいオーラを纏った剣。

 300年前にテオフィルスが魔王との最終決戦のため持ち出していたが、現在は調律師ヴィリティニーアが所持する。



・エメリナの翠玉

 エメリナがカティアに渡した、エメラルドにも似た美しい宝石。

 魔素結晶に近い性質を持ち、これを介してエメリナは地上の様子を確認したり、地上に降臨する時の目印とした。

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