死にたい気分の時に契約した悪魔は俺の寿命で遊んでいますが、もう死にたくなくなったのでクーリング・オフを希望します
燈夜(燈耶)
第1話 プロローグ
今。
仇敵だった元いじめっ子はこの俺、朱音公春(あかねきみはる)の友達で、クラス一の可憐な花は俺の彼女だ。
これは、ほんの数日前には思いもよらぬことで、俺自身も自分の今の境遇にびっくりしている。
と、言うのもこれには深いわけがあるのだ。
そう、きっかけがあるのだ。あったのだ!
そしてそのせいで、俺は──いや、人間誰も終わりに向けて絶賛驀進中なのであるが。
終わり? そう。終わりといえば人生の終わりのことだ。
死んで無になる終わりのことだ。
つまり、死亡。
でも。
ああ、なぜ今?
ああ、どうして俺がそんなことを考える?
ああ、俺の考えなし。
そう。それは俺がとある人物──いや、存在と称すべきだろう──に目をつけられ、ついには出会いを果たしたことからすべては始まったのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます