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029 嫌な爺
いかにも年寄りじみた緩慢な動作が、後ろに並んでいる奴らの苛立ちを誘っているのかがわかる。こんな死に損ないの背中に向けられる呪詛の言葉。こういう怒りが無駄な若さと言う奴だ。俺はよろこんでそれを貪り食う。
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