35. 付録-誤字・校正リスト
わりと見かけるか紛らわしい誤字、表記ゆれのリストを示します。
同音異義語の動詞の使い分けは公文書『「異字同訓」の漢字の使い分け例』が詳しいので、そちらを参照してください。
表記ゆれの一部は『同音の漢字による書きかえ』が詳しいです。
(誤字)→(正解)
(候補A)/(候補B)
(候補A)/(候補B)[表記ゆれ]
常用漢字……漢字で書くことが多い文字です。
新常用漢字……2010年から常用漢字です。読めない人もいるため仮名書きされることもあります。漢字検定2級にだいたい含まれています。
常用読み……常用漢字の読みがリストに載っているものです。
表外読み……字は常用漢字ですが、読み方がリストに載っていないものです。一部ではひらがな書きが行われます。
人名漢字……人名用漢字です。新聞テレビなどではひらがなで書かれることもあります。小説では漢字で書きルビ振りをすることが多いです。
第1水準……ここでは常用漢字人名漢字以外のJIS第1水準漢字です。
第2水準……ここでは常用漢字人名漢字以外のJIS第2水準漢字です。
第1水準漢字は漢字検定準1級、第2水準漢字は漢字検定1級が多いので目安にしてください。
常用漢字による書きかえ……正確には当時の当用漢字による「同音の漢字による書きかえ」という文書で示されたものです。
あ行
■愛想を振りまく→愛嬌を振りまく
愛嬌<あいきょう> 嬌 第2水準
■会う/合う/遭う/(逢う)
会う……面会、対面
合う……合致、一致、ちょうど、ぴったり
遭う……遭遇。常用読み、漢検3級
逢う……逢瀬。人名漢字
「友達と会う」「偶然会う」「出会う」「立ち会う」「死に目に会う」「巡り会う」
「趣味(・嗜好・好み・話)が合う」「答えが合う」「色(・サイズ・形)が合う」
「落ち合う」「愛し合う」「好き合う」「溶け合う」「曲者だ、出合え出合え」
「顔合わせ」「付き合う」「(槍を)突き合う」「目と目とが合う」「辻褄が合う」
「被害(・痴漢・誘拐・遭難・宿敵)に遭う」「(危険な・ひどい)目に遭う」「夕立(・豪雨・災害)に遭う」
「恋人と逢う(会う)」「出逢い」
■足元をすくう→足をすくう
×足元を掬われる
■味あわせる→味わわせる、味わわない
味合わせる、味合せる
「味わう」は語幹「味わ」のワア行五段活用
カ行五段「書ク」→「書カナイ」→「書カセル」
ワア行五段「言ウ」→「言ワナイ」→「言ワセル」
同様に「味わウ」→「味わワナイ」→「味わワセル」
■暖かい/温かい
暖かい……主に気候。⇔寒い
温かい……お湯。液体。体温。⇔冷たい
「空気が暖かい」「服が暖かい」「暖かい色の服」
「温かい飲み物」「人が温かい」「懐が温かい」
■頭をかしげる→首をかしげる
首を傾げる
■以外/意外
以外……それのほかに
意外……思ったのと違う、存外、案外
「それ以外にはない」「赤以外の色」
「意外に思う」「意外に美味しい」「意外と優しい」
■言っ(た)/行っ(た)
言う……言った、言っちゃう、言っちまう、言って、言っとる、言っとらん、言っとった
行く……行った、行っちゃう、行っちまう、行って、行っとる、言っとらん、行っとった
■以上/異常
「俺以上にすごい」「以上、終わり」
「あれは異常に強い」「状態異常」「異常事態」
■一応/一様
一応<いちおう>……念のため、だいたい
一様<いちよう>……全体が均一
「一応できた」「一応寝ずの番をする」
「一様分布」「一様に雨が降る」「ギルドで皆、一様に笑った」
■一同に会する、一同に集まる→一堂に会する、一堂に集まる
慣用表現。お堂、講堂(建物)に集まる
■今だに→未だに
「未だに現役を続けている」
「未だかつて見たことがない」
■伺う/窺う
伺う……会うの尊敬語、聞く。常用漢字
窺う……様子を見る、探る。人名漢字
「ご機嫌伺い」「明日お伺いします」「意見を伺う」
「様子を窺う」「機会を窺う」「顔色を窺う」「表情を窺う」
■ウサギ/兎/兔/莵/菟[表記ゆれ]
異体字が多い。表記ゆれ注意
兎:常用漢字
兔:異体字
■永遠と→延々と
えんえん(えいえん)に「と」が接続されるときは「永延と」が正しいらしい。
■叡智/英知[表記ゆれ]
叡智:人名漢字
英知:常用漢字による書きかえ
■追う/負う
追う……追跡 追わない
負う……責任 負わない
「敵を追う」
「仕事を請け負う」「リスクを負う」
■○○負えない、○○(終、追)えない→○○を得ない
おえない→をえない
「○○ざるを得ない」「やむを得ない」「要領を得ない」
■抑える/押さえる
抑える……抵抗する、抑制する
押さえる……物理的に押す
「敵の攻撃・侵攻を抑える」「反対勢力を抑え込む」「感情を抑える」
「胸・頭を押さえる」「板切れを押さえる」「証拠を押さえる」
か行
■確立/確率
確立……方法を構築する
確率……%とか、割合
「焙煎方法を確立する」「地位を確立する」
「当選確率」「命中確率」「晴天確率」「ガチャの確率がいい」
■(にも)関わらず→(にも)かかわらず/(拘わらず、拘らず)
拘:表外読み
ひらがなにするのが一般的
■描き入れ時、掻き入れ時→書き入れ時
慣用表現「書き入れ時」
■鍛治→鍛冶
鍛治|(さんずい)……地名、人名
鍛冶|(にすい)……刀鍛冶、鉄を鍛える仕事
■か所・か月・か国/[かけカケヵヶ個箇ゕゖ][月所国] [表記ゆれ]
「2か月」「5ケ国」「3ヶ」
■恰好/格好[表記ゆれ]
格:(一般的)常用漢字による書きかえ
恰:人名漢字
不格好、背格好、年格好、格好いい、格好つける
■乾く/渇く
乾く……乾燥する。一般的
渇く……喉が渇く。渇水
「服・洗濯物・体・髪・川・空気が乾く」
「喉が渇く」
■<かん>官/菅
試験官……試験を監督する人
試験管……test tube。実験器具、ポーション入れ
■<かん>感/勘
感……幸福感、違和感、直感、絶対音感、感じる
勘……勘違い、勘がいい、勘によると
「感極まる」「感無量」「馬鹿にしている感」「グダグダ感」「これじゃない感」「(無線、電波が)感あり」
「勘で避ける」「勘で動く」「勘が働く」「勘が告げる」「女の勘」「勘ぐる」「勘ぐり」
その他「土地勘/土地鑑」「感づく/勘づく」
■[勘感]に[触障]る→癇に[障触]る
慣用表現。類似に「癪<しゃく>に障る」もある
■感心/関心
感心……いいなとか、すごいとか思う事
関心……その事柄に興味を持つ事
「感心感心」「感心しちゃう」「感心しない」
「関心を持つ」「関心がある」「無関心」
■来た/着た
来<く>る……Come、来<き>た、来ちゃう、来ちまう、来て、来とうない、来ま(す、した、せん)
着<き>る……Wear、着<き>た、着ちゃう、着ちまう、着て、着とうない、着ま(す、した、せん)
「電車が来た」「学校に来た」「遊びに来た」「来た人は拒まない」
「服を着た」「下着を着た」「メイド服を着た」「着たきりスズメ」
「メッセ/メール/電話/着信が来た」
※「到着」「着信」とはいうが「着<つ>いた」の意味であって「着た」ではない
「勝負下着を学校に着てき(来)てみ(見)た」
■切欠→切っ掛け
切欠……地名
切っ掛け……発端、契機
■脅威/驚異<きょうい>
脅威……おびやかす。危険
驚異……おどろいた
「敵国の脅威に晒される」「脅威を感じる」「脅威に思う」「自然の脅威」
「脅威ではない」「脅威である」「脅威度が高い」
「驚異の技術力」「竜は驚異的な力を見せつける」
■嬌声/(矯声)/歓声/はしゃぎ声
嬌声<きょうせい>……えっちの喘ぎ声。子供の嬌声等は誤用
歓声<かんせい>……応援、はしゃぎ声
矯声……誤字。「矯正」の矯
■キレイ/綺麗/奇麗[表記ゆれ]
綺:人名漢字
奇:常用漢字による書きかえ
■奇跡/奇蹟[表記ゆれ]
跡:(一般的)常用漢字による書きかえ
蹟:人名漢字 印刷標準字体
■御者/馭者<ぎょしゃ>[表記ゆれ]
御:(一般的)(常用漢字による書きかえ)
馭:第2水準
書きかえ以前から両方の表記あり
■燻製/薫製<くんせい>[表記ゆれ]
燻:第2水準
薫:常用漢字による書きかえ
■下剋上/下克上[表記ゆれ]
剋:第2水準
克:常用漢字による書きかえ
■○軒/○件
軒……家、お店の単位
件……用件、データ数などの単位
「2軒の宿屋」「村には家々が20軒ほど」「3軒ハシゴをする」
「1000件以上の検索結果」「今日の仕事は4件」
■懸命/賢明
懸命……頑張る
賢明……かしこい
「一生懸命」「一所懸命」「懸命に努力する」「懸命に崖を登る」
「無言の態度を貫いたのは賢明だろう」「賢明な判断だった」
■越える/超える
越える……乗り越える
超える……値を上回る
「国境・山・山場・川・柵・塀・壁・段差を越える」「塀を乗り越える」
「予算を超える」「人口が10万人を超える」「時価総額が過去最高を超える」
■<こう>侯/候
侯(右に縦棒がない)……侯爵、諸侯、王侯貴族
候(人偏の右に縦棒)……候補、天候、気候、兆候、候<そうろう>
■侯爵/公爵
侯爵……そうろう侯爵
公爵……おおやけ公爵
■個体/固体
個体……個々のキャラクター
固体……固体液体気体の固体
「特殊個体」「個体固有のスキル」「個体値」
「固体燃料ロケット」「氷は固体」
■籠もる/篭もる[表記ゆれ]
籠:新常用漢字。筆者推奨
篭:異体字
籠<カゴ>、籠絡、籠手<こて>、引き籠り、籠める(込める)
■コミュ症→コミュ障
コミュ症……一般的には誤字。症候群、症状ではない(固有名詞を除く)
コミュ障……コミュニケーション障害の略
さ行
■自身/自信
自身……該当人物その人。自分
自信……有効であると確信を持つ
「自分自身」「姫さま自身」
「自分に自信がある」「自信過剰」「自信を喪失」
■事態/自体
事態……そうなってしまった状態
自体……自身
「非常事態宣言」「やばい事態になってる」
「本屋さん自体が見つからない」
■実態/実体
実態……実際の状態
実体……正体。物理的な体
「幽霊の実態」「実態調査」
「実体のある幽霊」「実体のない会社、ペーパーカンパニー」
■<しゃく>[杓尺酌釈錫]に[触障]る→癪に障る
癪:第2水準
慣用句「癪<しゃく>に障る」
類似→「癇<かん>に障(触)る」
「あいつの好きなようにさせるのも癪だ」
■駿[足馬]/俊[足馬][表記ゆれ]
駿:人名漢字
俊:常用漢字による書きかえ
■消息を断つ→消息を絶つ
慣用表現
■蒸溜/蒸留[表記ゆれ]
溜:人名漢字
留:常用漢字による書きかえ
■人口/人工
人口……人の住んでいる数
人工……人為的なもの、工業製品的
■神託/信託
神託……神の言葉、天啓
信託……投資信託、財産の委託
■勧める/薦める/奨める/進める
勧める……オススメ。勧誘
薦める……オススメ。推薦
奨める……オススメ。推奨
進める……前に進むことができる
■<せい>性/姓/牲
性……性別、性質、属性
姓……苗字、氏
牲……犠牲
「同性/同姓」「異性/異姓」
■精魂/精根
精魂……精魂込める、精魂傾ける
精根……精根尽きる、精根尽き果てる、精根使い果たす
■草<ソウ>/<くさ>
薬草<やくそう>、毒消し草<どくけしそう>
癒し草<いやしそう><いやしぐさ>どちらか不明
魔力草<まりょくそう><まりょくぐさ>どちらか不明
■曽/曾<そう> [表記ゆれ]
曽……新常用漢字 簡易慣用字体 推奨
曾……旧字 人名漢字 (印刷標準字体)
木曾/木曽。未曽有/未曾有<みぞう>
曽祖父/曾祖父<そうそふ>。曽祖母/曾祖母<そうそぼ>。曽孫/曾孫<ひまご>
■底を尽く→底を突く
慣用表現
た行
■他○○/多○○
他民族、他言語、他文化……他の。他民族による脅威。他文化への理解
多民族、多言語、多文化……複数の。多民族国家。多文化共生
他国、多国語、多国籍、多種族
■大儀/大義
大儀……大儀中儀小儀の大きい儀式、おっくう
大義……大きい道義
「大儀である」「大儀であった」「大儀そう」
「大義がある」「大義名分」「大義を掲げる」「大義のため」
■対して/大して
対して……比較:歩行者に対して車は
大して……それほど…ない:大して美味しくない
大した……大した人間ではない
■対照的/対称的/対象(的)
対照……すごく違う様子
対称……シンメトリー、左右対称、点対称、面対称
対象……ターゲットオブジェクト
■体制/体勢/態勢/大勢
体制……仕組み、組織「国家体制」
体勢……体の姿勢「防御の体勢」「倒れた体勢から起きる」
態勢……対応「受け入れ態勢」
大勢……全体の形勢「大勢に影響する」
■訪ねる/尋ねる/訊ねる(たずねる)
訪ねる……訪問、訪<おとず>れる
尋ねる……質問、問いただす、尋問
訊ねる……問いただす、訊問→尋問 人名漢字(尋で代用)
「家を訪ねる」
「お尋ね者」「道を尋ねる」
「お訊ねする」
■盾/楯 [表記ゆれ]
盾突く、楯突く
矛盾、矛楯
新旧の関係ではないが、同じように扱われている
■たとえ/(仮令)/喩え/(譬え)/例え(ば)
喩:新常用漢字
譬:第2水準
「たとえ~だとしても」→仮令 仮定。通常ひらがな
「美女を百合に喩える」→喩える/譬える 比喩。他のことで表す
「獣人は例えば犬耳族」→例えば 例示
■[球弾珠偶]<たま>に[傷疵]→玉に瑕
慣用表現。白璧の微瑕
■試しがない→例がない
例:表外読み
前例がないという意味の「ためし」は「例」と書く
ルビもしくはひらがな推奨
■使う/遣う
使う……主に動詞。「(攻撃手段)使い」
遣う……主に名詞
仕える……従者
「気を使う」「お金を使う」「道具を使う」「魔法使い」「使いの者」「お使い」「剣使い」「弓使い」「御使い」「魔物使い」「ルーン使い」
「気遣い」「無駄遣い」「上目遣い」「息遣い」「現代仮名遣い」
■掴まる/捕まる/捉まる
掴まる……手で握る
捕まる……拘束される、逮捕、監禁
捉まる……引き止められる
「手すりに掴まる」
「盗賊・衛兵に捕まる」
「渋滞に捉まる」
■壺/壷[表記ゆれ]
壺:第1水準漢字。印刷標準字体。推奨
壷:第1水準漢字。異体字
■適用/適応
適用<てきよう>……能力ルールなどを反映する
適応<てきおう>……環境などに合わせて進化変化する
「ルールを適用する」「補正値を適用する」「スキルを適用する」
「環境に適応した」「状況に適応する」「移住した町に適応する」
■適性/適正
適性……向いている。適している性質
適正……正しいこと。適当であること
「(魔法、属性、物理、職業、スキルに)適性がある」「職業適性審査」
「適正な評価を下す」「適正価格」「適正レベル」
■つい/つち/槌/鎚
槌……木のつち 人名漢字
鎚……金属のつち 第1水準漢字
使い分けられている場合もあるが、同一視して槌で統一する場合もある
木槌/木鎚、相槌/相鎚
金鎚/金槌、鉄鎚/鉄槌
■務める/努める/勤める
務める……任務
勤める……勤務
努める……努力
勉める……努力(表外読み)
「生徒会の仕事に務める」「会社に勤める」「一生懸命、遠征に努める」
■通り/道理
通り<とおり/どおり>……変わらない状態であること
道理<どうり>……理由に納得した時、理にかなっている
「その通り」「相手の主張通り」「予想通り」「思った通り」「今まで通り」
「道理でおかしいと思った」
■特製/特性
特製……特別製
特性……特徴的な性質、特殊な性質
「特製カレー」「特製のポーション」「特製の剣」「俺特製」
「種族特性」「魔法特性」「職業特性」「女子寮の特性上」
■取り合えず→取り敢えず(とりあえず)
敢:表外読み
副詞なのでひらがなにする人もいる
な行
■内蔵/内臓
内蔵……脱臭機能内蔵。機械など
内臓……臓物<ぞうもつ>。五臓六腑
■二/ニ
二:漢数字
ニ:カタカナ
見分けにくく読みも同じなので非常に間違えやすい
■匂い/臭い
匂い……いいにおい
臭い……不快なにおい。くさい(臭い)
ただし「くさいにおい」は「臭い臭い」になってしまう
■伸びる/延びる
伸びる、伸ばす……まっすぐ⇔縮む
延びる、延ばす……延長、遅れる
「(身長・髪・猫・飛距離)が伸びる」「絵の具を伸ばす」「休憩で足を伸ばす」
「期限(・試合・寿命)が延びる」「鉄を延ばす」「延べ棒」「旅行で足を延ばす」「延べ人数」
は行
■履く/穿く
履く……履物、靴の類
穿く……パンツなど下半身に通す(穿つ)もの。人名漢字
「靴、ブーツ、ヒール、下駄を履く」
「パンツ、ズボン、スカート、レギンス、靴下、足袋、ガーターベルト、タイツを穿く」
「剣をはく(佩く)」
「手袋をはく」方言→「手袋をつける」「手袋をする」
■始め/初め
始め……開始、begin、start、「始める(動詞形)」
初め……最初、一番目、first
「始めの言葉」「新しいことを始めた」「野菜はキュウリを始め、ニンジン、キャベツなど」「仕事始め」「やり始める」
「初めての経験・体験」「初めまして」「生まれてから初めて食べた」「初めに手を洗い、次に野菜を切る」「(本の最初)初めに」
定型句「年の初め」「姫初め」「書き初<ぞ>め」
■罰が悪い/罰の悪い→バツが悪い
バツは「場都合」から
■<はな>鼻/洟
鼻……はな、nose
洟……鼻水 第2水準
「鼻くそ」「鼻が高い」「鼻の穴」
「洟を
■<はん/ばん>板/版
板……いた。ボード
版……はん。印刷用の版木、活版
「掲示板」「依頼板」「黒板」「クエスト板」
「木版画」「初版」「翻訳版」「アニメ版」「日本語版」「ベータ版」
■ひと段落→いち段落
■瓶<ビン>/<かめ>
カメ(甕)とも読むため、ルビがないとビンなのかカメなのかは不明
ガラス瓶と陶器のカメではだいぶイメージが異なる
■<ふち>淵/渕/渊
淵……人名漢字 印刷標準字体
渕……異体字
渊……異体字
■振る/降る
振る……スイング
降る……落ちてくる
「剣を振る」「話を振る」「彼女を振る」「首を振る」「ステータス値にポイントを振る」
「雨・雪が降る」「女の子が降ってきた」「植木鉢が降ってくる」
■へ/ヘ
へ:ひらがな
ヘ:カタカナ
固有名詞などでカナのはずがひらがなになっていることがある
■<へん>篇/編[表記ゆれ]
篇:人名漢字
編:(一般的)常用漢字による書きかえ
篇/編……短篇、長篇、掌篇、前篇、後篇、中篇、続篇、総集篇
編……編集、編纂、編成、編隊、編入
■保障/補償/保証
保障……権利や安全を守る
補償……償う。受けた損害を回復させる
保証……結果を請け負う
「自由を保障する」「権利を保障する」「社会保障」
「損害賠償の補償」「洪水被害の補償を受ける」
「保証人」「保証書」「俺が味は保証する」
■堀/掘る(掘り)
堀(土偏)……(構造物)お堀
掘り(手偏)……(動詞)地面に穴を開ける
「堀」「水堀、空堀、外堀、内堀、中堀」
「穴掘り」「レア掘り」「宝掘り」
ま行
■魔方陣→魔法陣
多くの場合魔方陣は誤字
■眉をしかめる→顔をしかめる、眉をひそめる
「しかめる」「ひそめる」ともに「顰める」と書く
■<まれ>稀/希[表記ゆれ]
稀 人名漢字
希 常用漢字による書きかえ
希少/稀少、類稀/類希
■周り/回り(回る)
周り……周辺
回り……回転する、一巡する
「家の周り」「周りを見渡す」「湖の周り」「周りの人の注目を集める」
「近所回り」「挨拶回り」「一回回ってワン」
■耳触り/耳障り
耳触り……耳にタッチした感触
耳障り……うるさい
「猫獣人のケモ耳は耳触りが最高」
「陰口の耳障りが悪い」「噂が耳障り」
本来の意味では「耳障りがいい」は誤用
「耳触りがいい」は微妙なところ
■向かい入れる→迎え入れる
■最も/もっとも(尤も)
最も……一番
もっとも(尤も)……だが、しかし、その通り。人名漢字。通常はひらがな
「この世界で最も強い冒険者の一人」
「最も好きなアイスはクッキーアンドクリーム」
「もっと(尤)もそれを達成するのは困難だろう」
「あんたの主張ももっと(尤)もだ」
や行
■辞める/止める
辞める……辞職、退社、卒業
止める……中止 表外読み
「冒険者を辞める」「仕事を辞めて無職に」
「うるさく言うのはや(止)める」「とめる」「とどめる」とも読めるため注意
「頑張るのをや(止)める」「工事をや(止)める」
■用/様/よう
「明日のお弁当用」「足りないとき用に準備しておく」「用がある」
【様だ】という用法は通常ひらがな
「うれしいよう(様)に見える」
「好きなよう(様)にする」
「準備体操するよう(様)にしてください」
「結婚したよう(様)だ」
■要件/用件
要件……必要な条件。重要な用件
用件……用事の内容
「プログラムの要件定義」「ギルド員になれる要件」
「用件はなんですか」「用件を伝える」「用件を聞く」
ら行
■<ろく>[禄緑録]→碌、陸
碌……(当て字)碌でもない/碌な(こと)/碌に/碌すっぽ
[禄緑録]……誤字
■<れき>暦/歴
暦……こよみ。新暦、旧暦、西暦、太陽暦、太陰暦、王国暦、ユリウス暦
歴……歴史、経歴、歴然、歴戦、学歴、彼女いない歴、逮捕歴、犯罪歴
■露店/露天
露店……野外の商店。出店
露天……屋根がない
露天商……露天でする商人、商売
「露店で買い物をする」
「露天風呂」「露天掘り」
わ行
■<わざ>技/業
技……技術
業……仕事
「技を磨く」「離れ技(体操)」「神技|(ゴッドスキル)」
「至難の業」「なせる業」「離れ業(仕事)」「神業」「荒業」「仕業」
■定型句の言い回しはググるか各種辞書で確認
ついでに意味、誤用の確認もするのを推奨
検索時に末尾に活用形がある場合は注意
「が/は/の/に」など途中の助詞の違いも検索時は注意
・活を入れる、喝を入れる
・底を突く
・琴線に触れる
■熟語、四文字熟語もググるか各種辞書で確認
漢字の正誤チェック
ついでに意味、誤用の確認もするのを推奨
・青天の
×晴天
・
×晴→睛
×描く書く→欠く
・危機一髪
×危機一発
■簡易慣用字体が新常用漢字になったもの
常用/簡易慣用字体:曽
旧字/印刷標準字体:曾
■異体字リストJIS第1第2水準(推奨)
常用(簡易):麺/痩
常用の異体字:填頬/剥(叱)
人名(簡易):祷
簡易:鴎繍蒋醤蝋
簡易:唖噛鹸麹掻/屏并
印標の異体字:侠焔蝉箪掴顛莱/倶呑繋
印標の異体字:躯屡騨涜嚢溌醗攅/嘘妍
■異体字リストJIS第3第4水準(非推奨)
常用の異体字(印標):麵/瘦
常用(印標):塡頰/剝(𠮟U+20B9F)
簡易の異体字(人名/印標):禱
簡易の異体字(人名/印標):鷗繡蔣醬蠟
簡易の異体字(印標):啞嚙鹼麴搔/屛幷
人名(印標):俠焰蟬簞摑顚萊/俱吞繫
__(印標):軀屢驒瀆囊潑醱攢/噓姸
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