日本語教師バタバタ噺
シンドー・ケンイチ
はじめに このエッセイについて
2010年4月末。
夜便の飛行機でした。
私は日本から4000km余り離れたバンコクのスワンナプーム国際空港行きの飛行機に搭乗し、人生の転機を迎えておりました。
離れゆく日本の大地、窓から遠くに見える富士山、タイでもきっと同じように輝く夕焼け。
その春に大学を卒業したばかりの私は縁あってタイ王国北部のとある田舎の大学で日本語教師として働くことが決まっていました。
なぜタイで働きたかったのか、なぜその手段に日本語教師を選んだか、なぜその田舎で働くことになったのか……きっと疑問は尽きないでしょう。
そのような疑問を抱かれた方に私はお答えします。
すんません、どれもそんな大した理由じゃねぇっす……。マジで。
勢いのままに「経験を書き残すんだ!」とカクヨムにアクセスしましたが、私にとってはそれぞれが単に経験したお話の一つなのでマジで大した話じゃない気がするんですよね。
まあ強いて言えば
・県内にはたぶん日本人が私だけ!とか
・『深刻な大洪水で大混乱』と日本では報道されてるけど、うちの方は何もないなぁ。とか
・日本語教師を辞めるか悩んでいるとき私を救ってくれたのは教え子でした。とか
・反政府デモで道路が封鎖されて仕事が急遽一週間休みになりました!とか
・午前5時、野犬の群れに囲まれて死を覚悟!とか
・大使公邸のお茶会に参加させてもらえました!とか
・王女様と直線距離15mくらいの距離で約2時間、微動だにせず座ってました!とか
こんな感じの経験をしております。
もちろん帰国後のお話もいろいろ。
これらを徒然なるままに書いていけたら良いなと思っております。
不定期更新になるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
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