「うぉーッ！！！目覚めろ封印されし力！！！」

　君は勢いよく叫んだが、特に何も起こらずに毒爪が君の心臓を貫いた。

　先の項目でも書いたが、君はごく普通の男子高校生なので、特に封印された力などというものはないのだ。

　薄れゆく意識の中で君は思った。

（一か八かというが、そもそも両方が一かもしれないし、両方が八かもしれない。そうならないよう、人間は勉強をして選択肢を増やすのだなぁ……）

　死の勉強会で君は大切なことを学んだ。

　もっとも、この学びを活かすことの出来る未来はないが。

【DEAD END】

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