第83話

 「・・・はぁ。?!」 


 お化け屋敷が失敗した事を考えていたら、ため息が出てしまった。

 私は慌てて、卓也さんの方を見た。

 

 「どうかした?」


 「いえ。なんでもありません」

 

 良かった。

 ため息に気付いてない。


 ダメだ。

 せっかくの卓也さんとのデートであるのに、こんなにもブルーな気持ちでいるのは。気持ちを切り替えない。

 そう思って、次の場所の事を考えてる。

 次に行くのは観覧車。

 ここなら、さっきのお化け屋敷の様にはぐれる心配もないし。何より、男女が個室で二人っきりになることが出来る。

 

 「次は、これに二人で乗りましょう!」 

 

 意気揚々に卓也さんにそう言った。

 

 「か、観覧車。・・・ごめん。高い所に苦手なんだ」

 

 「え?!」

 

 私が考えて来たデートプランの半分が失敗に終わった。

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