第33話
「行って来ます」
娘が、学校に向かう為に家を出た。それに続くような形で、俺も会社へ向かう為に「行ってらっしゃい」と嫁に見送られながら家を出た。
少し歩いた先に、娘が俺を待っていた。
「学校は、こっちじゃないだろ」
「うん。ちょっと遠回りになるけど、お父さんと話をしたくて」
歩きながら、娘は今後の話をする。
「とりあえず、興信所と弁護士さんに相談しよ。きっと、母さんはまだ、父さんが浮気に気づいたとは思ってないと思から」
「分かってるよ」
俺が嫁に対して、まだ、浮気の話をしないのは、証拠がなかったからである。
証拠が揃うまでは、このままの何も言わない方が良い。そう提案してきたのは娘だ。
「それじゃあ」
会社に向かう為の最寄りに駅に着いたタイミングで、娘と別れた。
これから、忙しくなる。色々とやらないといけない事が出来たな。
そう思って電車を待っていると、携帯にメールが届いた。
『デートは来週の土曜日でどうでしょうか?』
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