第7話
「「・・・・」」
緩奈が不機嫌になって、少しの間、二人何も喋る事なく歩いていた。
何か話題を振った方がいいのか?
俺としては、この状況の方が良かった。が、緩奈の機嫌が悪くなり、例の写真を使われる可能性がある。
まるで、爆弾を相手にしているような気分だ。
「ねぇ。私、さっき、卓也さんのお願い聞いてあげたよね。次は私のお願いを聞いてよ」
何をお願いされるのか分かったものではなく、身構えた。
「今日のデートプランは私が全部考えて来たんだから、次のデートプランは全部、卓也さんが考えてきて」
* * * *
一回目の卓也さんのデートは終了した。
卓也さんとは、現地で解散した。
「家まで送るよ」って言って欲しかった所だったが、次のデートプランは全部卓也さんが考えてきてくれると約束してくれたので許してあげることにした。
卓也さんが私の為だけのデートプランを考えて来てくれる。
そう思うと家に帰りたくない気持ちを上回るくらいに嬉しかった。
今日のデートは、良い感じになることが出来なかった。原因はやっぱり、デートプランを私が全部考えて来てしまったからじゃないかなと思う。
でも、次は違う。次は卓也さんがデートをエスコートしてくれるのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます