第4話
「それじゃあ、これお願いします」
「これは?」
ニコニコしながら、緩奈が一冊のノートを手渡してきた。
タイトルには丸みを帯びた可愛い文字で『ドキドキ!JKとデート~水族館編~』と書かれている。
「・・・ギャルゲーのタイトルみたいだ」とは、思ったが口には出さなかった。
「今日はこのスケジュールに沿って、行動してくださいね」
ノートを開いて、軽く目を通した。
「これは・・・ちょっと」
俺が戸惑いを見せていると。
「写真。交番の人に見せたらどうなるだろうなぁー」
何も言い返す事が出来なくなった。
ただでさえ、人が多い水族館に行くのに・・・。
* * * *
今日。珍しく旦那が休日出勤をした。
私はこの瞬間を逃さなかった。
旦那と出かけるからと嘘を言って、子供を実家で見てもらう事にした。
そして、普段、平日しか会う事が出来ない彼に会いに行く。
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