ロクブ～幸せと復讐の花～※マーダーミステリーシナリオ

〈シナリオの雰囲気を知りたい方向けのショート〉

〈注意書き〉

　この作品は、自作のマーダーミステリーシナリオ『ロクブ～幸せと復讐の花～』のストーリーと少しネタバレのストーリー、各キャラクターの設定を載せています。各キャラクターの設定は簡潔、かつ、ネタバレです。

　シナリオの雰囲気を知りたい方向けです。

　少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

　ネタバレOKな方のみ、先にお進みください。

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〈ストーリー〉

　とある夏の昼下がり。

　民俗学の権威である大学教授・村中甲輔の自宅に６人の男女が集まった。

　十日前──オープンキャンパス中に研究棟の３階にある村中教授の研究室で、資料を見せてもらうため訪ねてきた他校の学生である山田月島が、研究室内のコーヒーメイカーで作られた珈琲を飲んだ直後、血を吐き倒れたのだ。幸い、大事には至らなかったが、コーヒーメイカーは警察に押収され毒物検査が行われた。結果、やはり毒物が混入されていた。

　村中教授は、事件当日研究室に出入りしたと思しき人物を全員、自宅に招待した。

　その招待状には、こう書かれていた。

「罪は償わなければならない。罪深き犯人を我々で見つけ出そう」

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〈ストーリー：少しネタバレバージョン〉

　舞台は現代。

　民俗学の権威である大学教授の研究室で毒殺未遂事件が起こる。

　教授は、事件当日、研究室で１人になった人物を自身も含め６人、自宅に招いた。

　それぞれ秘密や思惑を持ち集まった面々は、犯人は誰なのか話し合うことに。

　誰が、どうして毒を盛ったのか。

　解き明かされるそれぞれの秘密。

　暴かれる犯罪。

　復讐を心に誓う者。

　幸福を願う者。

　本当に裁かれるべきは誰なのか……。

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【ＰＣ１】山田月島：ヤマダツキシマ（男：２０歳）

　他校の学生。今回の毒殺未遂事件の被害者だがピンピンしている。

　実は怪異専門の探偵事務所でアルバイトをしている。

　自身も『人魚』の血を引く不死身体質。

　母親は『人魚』の血の影響女子高生にしか見えないほど若々しい。

　三兄弟の長男で、年上の彼女がいる。

　秘密を抱えた探偵。

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【ＰＣ２】村中甲輔：ムラナカコウスケ（男：５３歳）

　文学部民俗学専攻の教授。

　彼の研究室にあったコーヒーメイカーに毒が混入されていた。

　実は２５年前、恩師とその娘を殺害し、その罪を同僚に擦り付け自殺に見せかけ殺害している。恩師の娘は同僚と交際しており、教授も二人の仲を認めていた。甲輔自身、恩師の娘を慕っていたため、間違いを正すために三人を殺害した。

　現在は、娘の撫子を偏愛している。

　真の殺人犯。

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【ＰＣ３】鈴原美蘭：スズハラミラン（女：３５歳）

　教授の家の家政婦。撫子の家庭教師も兼ねている。

　朗らかで従順な女性。２年前から教授の家に住み込みで働いている。

　かつて天才少女と呼ばれた科学者。毒を愛し、毒を作り、その最愛の毒で小動物を殺すことに悦びを感じている。しかしそのことがばれて仕事をクビになり、村中教授に雇われる。

　教授の娘に対する偏愛を知り、その証拠を写真に収めて持ち歩いている。

　犯人ではないが犯罪者。

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【ＰＣ４】村中撫子：ムラナカナデシコ（女：６歳）

　教授の一人娘。小学一年生だが体が弱く、学校にはあまり行っていない。

　明るく無邪気。たまに大人びたことを口にする美少女。

　非力で父親から偏愛される哀れな少女──しかしその魂は、かつて村中教授に殺された、彼の恩師、寺田教授のもの。自身だけでなく娘とその恋人を殺した村中教授に復讐するため、今回の舞台を用意した。

　用意周到な復讐者。

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【ＰＣ５】三葉呉竹：ミツバクレタケ（女：２１歳）

　教授のゼミ生。

　美人で物静かでとても優秀だが、ややとっつきにくい。

　かつて村中教授に殺人の罪を着せられ殺された彼の同僚、山本蓮の生まれ変わり。今世の実父が村中教授と知り、『こんな晩』の旅の僧のように復讐するために自分は生まれ変わったのだと確信。毒殺未遂事件を起こす。村中教授殺害をまだ諦めていない。

　復讐を望む毒殺未遂犯。

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【ＰＣ６】葵細石：アオイサザレ（男：２０歳）

　教授のゼミ生。

　明るく優しいムードメイカーだが、ややお節介。

　かつて村中教授に偏愛されていた寺田教授の娘、雪の生まれ変わり。村中教授の罪を明らかにするため彼のゼミに入った。毒殺未遂事件の際、三葉がかつての恋人の、撫子がかつての父親の生まれ変わりと気づく。復讐ではなく正しく罰せられることと、大切な人たちの幸せを願っている。

　正しい罰を望む被害者。