39.全裸

ある冬の夜、会社から帰宅して部屋のカーテンを閉めようと一旦部屋の電気をつけたの。

そしたら目の前に全裸の男がいたのよ。


もうこれだけでこわくない? この話終わっていい? あ、ダメ? オーケー、わかったわ。続けるわね。


足が透けてるその男は明らかに幽霊。で、名案が浮かんだのよ。霊って、下ネタで撃退できるって言うじゃない? それ、実行してやろうって思ったの。

勢いよく服を脱いでいって、下着のみになってやったわ。

そしたらその男、見るからにガッカリした顔してスーッて消えていったのよね。

私の体が貧相って言いたいのかって文句言ってやりたかったわ。

ひとりストリップショーを終えた私は直後にその浅慮な行動に深く反省したってわけ。

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