18.貧血

つかれている自覚はあった。

仕事中貧血で倒れることが増え、同僚に心配された。めまいや足がつるなどの症状も出るようになり摂取する鉄分サプリの量が増えていく一方だったが悪化していくばかりだった。

ある日、とてつもない吐き気に襲われた。

気持ち悪い、と思ったときには遅かった。胃がひっくり返ったように多量の内容物を吐き出した。

医療知識が少しある同僚に確認してもらったが、まぶたの裏を見て「貧血じゃないようだ」と言われた。

酔っぱらってお地蔵さんを蹴ったことがあるが、その罰でも当たったのかなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る