ネコレポート①私の見るタツ姉様(コケシ馬鹿)がやっている事 

※また嘘をつきました。今週もNTRは加速しません、ツインテールメスガキが酷い目にあうのが好きな人が楽しんでください(土下座)


何でこんなことになってるのでしょう?


 私は高校受験で偏差値の高い4人が行っている学校に入学したかったので、3年は部活を早めに引退、勉強に専念し、誘惑にわき目もふらず努力した。


 そんな忙しいなか、それでも兄の様子がみるみるうちにおかしくなっていくのは良く分かった。


 以前、兄の通っている学校に推薦を貰えそうだと食事の時に報告したら、明らかに様子がおかしくなった事があった。


「え!?俺達のいる学校に来るのか!?な、なんで…いや、まぁ…いいんじゃ…ない…か」


「お兄ちゃん?どうしたの?学校でなんかあったの?」


「いや、大丈夫だ、 で、でも俺達も忙しいから…あんまり関わらない方が・…」


「何でそんなに慌ててるの?何か聞いちゃいけない事でもあ 「いや、な、何も気持ち良い事なんかないぞ」


 被せる様に拒絶…そして気持ち良いという、通常は兄が妹に対してあまり使う事のなさそうな意味不明な言葉。

 そもそも何故、兄はあんなに挙動不審なのか?


 私はこの時、何もわかっちゃいなかった…ただ、お兄ちゃんを手助けをしたい…幼馴染の先輩たちと高校で仲良く出来ればなぁとだけ思っていた。



 私は偶然、ヒロさんとタツ姉様が歩いている所に出くわした…そして…放課後の学校に呼び出された。

 まだ中学生の私を自分の学校に呼びつける傍若無人なタツ姉様、昔と変わらないようで少し安心した。

 私は兄のジャージを着て、高校に入る事にした。 放課後ならそこまで目立たないだろう。


 同じ中学で一つ学年が上の先輩であり、憧れてあったタツ姉様。


 タツ姉様は小学校の時から、女性ながら中性的な顔立ちと体格でとても格好良く、それでいて優しく強かった。

 そして中学と時、少し変わっている事を知る。

 私も憧れでタツ姉様と同じ私立のお嬢様学校に行った。

 そこで知ったのは、本物のお嬢様は頭がイカれていた事であった。

 お嬢様学校で、少数の私達一般入試組は少し浮いていた。

 しかしタツ姉様は常に一般人、弱い者の味方だった。

 

 同じ学年にも関わらず学校一の権力者である西園寺さんに粗相をしてしまった時も格好良かった。

 西園寺さんに「雑魚は一生、端を歩くのですわ」と絡まれた時も、その傍若無人なお嬢様に一歩も引かず、「そんな頭で恥ずかしくないのか?」 と金髪縦ロールを馬鹿にした。

 西園寺さんはいきなりバールのような物で「雑魚に考える脳は必要ないですわ」と取り巻きと複数人でタツ姉さまの頭を殴りまくった。

 しかし「頭が悪いのか?そんな頭で恥ずかしくないのか?2つの意味で。後、何で「ですワ」って昔の関西商人と同じ喋り方すんだ?」と全く意に介さず、血だらけで顔を眼前まで寄せて質問を続けていた。

 最後は根負けして西園寺さんが「雑魚じゃないですわ…ワタクシのまけですわ…」と、引かせたが「だから何で関西商人と…」と絡み続けていた…それ以降「一般入試組に絡むと阿修羅(タツの旧姓)が来る」と言われ絡まれる事は無くなった。

 今も昔も優しい破天荒は相変わらずのようだ…


+


 そんなタツ姉様との待ち合わせ場所に行くと、途中で体育倉庫と思われる建物から聞いた事のある声が聞こえる…


「なぁ俺と付き合っちゃえよアイカ」

「いやよ、付き合っているのはヒロ、愛しているのもヒロ、ネトじゃないもの」

「そうか…気持ち良いのにな…」


 すぐに目を離した…多分…いや、 確実に…が、 学校で兄とアイカさんが…えっちな事を…していた…あれ…浮気じゃないの!?


 私は心臓が壊れそうになりながら早足でタツ姉様のクラスに行く…何がどうなっているの?…


 約束の教室の場所に行くと、今度はヒロさんとタツ姉様の様子がおかしい。

 今度はヒロさんとタツ姉様がお互いのお尻に何か捩じ込もうとしている!?

 何かお互い言い合い、その後タツ姉様が焦って何か言い出したと思ったら、ヒロさんが棒を突っ込んでタツ姉様が奇声をあげながら、子供の時に持っていた音に合わせて動くお花のおもちゃと同じ動きをした後にグッタリした。

 その後、一言、二言、会話しヒロさんが教室から出て行った。


 タツ姉様の前に立つ…私は聞かねばならないと思った。何をやっているのか?

 だって…この人達に憧れてこの高校に入るんだ…こんな現状はあまりにも酷い…ここは魔界か?

 タツ姉様は俯きながら語り始めた…唖然とした。

 

 まずヒロさん、中学まではどこか影のある人で、誰にでも距離を作る人だったが、私にはとても優しかった。

 タツ姉さまと同じ中学に入るまでは、ヒロさんに少し憧れていた。いわば子供の初恋だ。

 理由は単純、優しい。そして、他の3人が皆「ヒロのようになりたい」と言っていたからだ。


 そして、そのヒロさんと付き合い、私の兄に浮気をしたアイカさん…私の知る限りでは考えられない行為だ。

 クラス委員長を自分からやるような、規律に厳しく口煩い人でいつも「ネコ!ルールを守り正しくあるべきよ!」 と言っている堅物のイ メージだった。

 正直、当時からアイカさんがヒロさんの事を好きなのは見ただけで分かったが…中学での道場のやり取りを聞いていると、どう考えてもヒロさんはタツ姉様と付き合うと思っていた。それはアイカさんも分かっていたと思うから、余計付き合ったのが不思議だった。


 そして兄…間男…間男?兄は眼鏡でガリ勉だが、確かに素材は良い。 最近サッカーで上手いこといって陽キャ…チャラチャラしているそうだが、決して悪い事が出来る人ではない。幼馴染 4人の中では一番気弱だった筈だ。

 家でも優しい兄で、幼馴染全員を尊敬しているといつも言っていた。

 

 それに…兄はずっとタツ姉様の事が好きだった筈…私達兄妹はタツ姉様が大好きだった。いや、私の場合、百合的な意味ではなくて。


 とにかく、またタイミングの悪い事に、その浮気現場を去年のクリスマスにタツ姉様とヒロさん2人で見てしまったらしい。


 私は理解できないが、その光景を見ていて、あの2人、アイカさんとお兄ちゃんにザマァ?をすると、ヒロさんやタツ姉様は言っている。

 「ザマァ」ってインターネット用語でしょうか?

 そして俯いていたのは単に思い出しながら喋っているだけだった。


「さて、それにしてもネコよ。 良くもラブラブ尻穴相撲という、人の痴態を見てくれたな。 そんなお前にスパイ容疑がかかっている」


 え? 来いって言ったのはタツ姉様なのに?


「お前が気持ち良いお化けになっていないかどうか? 確認しなければいけない…お化けは怖いからな」


 気持ち良いお化け?何の話をしているのかさっぱり分からない。

 よく見ると、タツ姉様は制服の下に白いストッキングを履いているかと思ったら、白色と変な模様の入った光沢のある全身タイツ着ている?

 ふと疑問に思っていると、アレ?気付いたら私のジャージの下が足首まで脱げ…違う!?下着まで全部脱がされて持ち上げられている!?


 タツ姉様の動きの緩急…というか行動が酷すぎて状況がよめない!?

 まるで散歩が出来なくなった老犬の柴犬を肩に腹這いに乗せ散歩を続ける飼い主の如く、私を担ぐ様に持ち両足を捕まれ固定された。まるで柴犬の様に前方に下半身全てが丸出しの状態で色んな方向に向ける…やめt!


「んん?よく見えないな…トイレの鏡を使おう」


「タツねぇっ!?コレ違いますよねぇッ!?なんかわからないけどッ!?おかしいですよねぇ!?スパイじゃないですよ!!お化けじゃないですよ!!!おろしてっ!イヤっ!!」


 ケツから砲弾を撃ち出しかねないネコ(私)バズーカを持ち、ノシノシと学校の廊下を歩くタツ姉様。

 私が侵入した時もまだ人が生徒が普通にいた!ひ、人に見られちゃう!

 するとタツ姉様の後ろ側、つまり私の視界に人影が見えた…ヒィッ!


「藤原(タツ)ァっ!何やってるんだ!またろくでもない事してるんだろ!?早く帰れ…え!?何で人をっ!?ふ、藤原!ま、待て!?抱えられてる君!君は一体!?」


「ム?その声は帰れと言ったり待てと言ったり忙しいマスゲーム教師、その名は担任だな?安心しろ!コイツは真田寧々子、来年からこの学校に来るJCの後輩だ、安全確認ヨシ!安心第一の藤原だ!」


 バカの何も安全も安心も無い行動により私の未来…青春が死んだ。

 入学前に悪い意味で顔と名前を覚えられた…私は先生と目があっている…とりあえず口だけで『タスケテ』と動かす…


「待て!藤原!分かった!お前が全校集会の時に屋上から飛び降りた件は百歩譲る!進級を許す!だが…人さらいは不味い!人間は…他人は…若者は駄目だ!頼む!俺は来年も藤原の担任の刑が決まりそうなんだ!これ以上は駄目だ!出世が!時間が!頼むっ!」

 

 何やってるんだ…この人(タツ)は…


「先生は本当に心配症だな、オレを信じろ。何故ならこのネコ、動物じゃない、人間のネコだ。それが今、下半身裸だからな、振り返ったら先生はセクハラで即逮捕。しかし安全第一で優しいオレは振り返らない、皆を幸せにするからな。だから先生はそれ以上来てはいけない。平和のために…」


「何故!?下半身が裸なんだ!?おかしいだろう!説明しろぉぉぉっっ!ふじわらぁっ!!」


「え?あぁ…ネコが、う、廊下でウンコしたいんだってよ?だからそこらへんでウンコさせんだよ?大丈夫、ちゃんとマナーは守る。地面に落ちる前にティッシュでキャッチ」


 は?


「まだ教師も生徒も残っているんだ!…未来の芽を摘むのはやめてくれぇ!藤原アァァァァァ!!!」


 タツ姉様の担任と思われる方が土下座してこちらに手を伸ばしながら泣き叫び始めた。

 そして結局、気持ち良いお化け判断はケツを見れば分かるとか訳の分からない事を言っていたが、判明方法が定か(特に考えて無かったと思われる)ではないらしく、一通り抱えられた柴犬状態で学校見学の如くウロウロした後、途中で「ウ○コしろ」とか言われたから「絶対イヤです」と言ったらタツ姉様は諦めた。


「あの担任、カ○ジじゃないんだから、藤原藤原うるさいんだよな」


 私は入学までの残り少ない時間を…生きる為の準備に使った…



 そして4月…私は皆さんと同じ高校に入学し、あの日の事は夢かもしれないと思いながら、新しい学校、新しいクラスメイトと一緒に入学式を楽しんだ。

 しかし、楽しみにしていた高校生活の初日からいきなり影が差した。


 入学式が終わり、一緒のクラスで友達になった数人とワイワイ言いながら教室から出ると、いきなりタツ姉様に肩を組まれそのまま体育館裏に連れてかれた。


 クラスメイト達が目を丸くしていた、そうでしょうね、私もそう思う。考えてみれば地元でタツ姉様は元ヤンで有名な人だ…まぁイメージは…悪い先輩に目をつけられた…でしょうね…


「ほら!お前の分、用意しといたから、な?ほら!着てみて…かっこいいぞ。これでネコも忍、対アイカ忍だ。ぶっ飛ぶぜ!?」


 絶対ろくな事にならない気配しかしない…パシっと渡された何か服のようなものと複数の小さな機械・・・後、タイイカニンって何?


 いやだ…マズい…嫌な予感しかしない!

 何であの時 「私…皆さんの為なら何だってします」とか言ったのか!?


 「大変ですね、頑張って下さい、それでは!」 にしとけば良かった…後悔している。


 そう…私は知ってしまっていたのだ…タツ姉さまは何をしているのかを…

 以前、学校に呼び出された後、最も変な事をしていない(後から思えばこの人も大分ヤバいが…)話を聞いてくれそうなヒロさんに相談した…タツ姉様の手伝いをさせられると言ったら、止めた方がいい…ネコはタツと同性だし良いよな…と渋々動画を見せてくれた。


 タツ姉様がヘンテコな全身タイツ姿で酷い顔、呂律が回っておらず意味不明な言語を話し何度も漏らしている動画だった。


「何か目を離すと・・・いや、離さなくてもこんな感じになるな…俺はな、ずっと言ってるんだ…何もするなと…だけど何も頼んでないのになんかやるんだよ…」


 私はタツ姉様の姿を自分に重ねてしまい…顔は青ざめていたと思う、イヤイヤと身体を揺すった。


 最後にヒロさんが言う。


「もう一度言う、アレと何かするのは止めた方が良い。ネトとは疎遠になっているけど…ネコは大事な後輩で楽しい思い出があって…今の俺にとっては無くしたくないものなんだ」


 ドキッ♥

 ヒロさんはある意味、私の初恋…そんな事を言われたら…というちょっと頭ピンクな考えてしまった。


 そんな事を思い出していたら、私は裸にされピンク色のラバースーツの様な全身タイツを着させられていた。はぁ?

 別の意味でドキっとしていると、その上からやたら機器が取り付けられているミニスカ魔法処女のコスプレ衣装みたいなものを着させられた。グローブとブーツの先はネコっぽい感じになってる。


 なんで?忍じゃないの?サイバー魔法少女過ぎるんだけど・・・サークルの様なものを付けると頭を守るようにネコっぽいヘルメットになった。


「何か··· お前のだけ良いな・・・ オレなんてアレだぞ、クソスライム先輩に別に何着ても同じだからとか、予算の無駄だから全裸に百均のマスクで良くね?とか言われたのに…それ変質者だよなぁ…」


「イヤ…あの…コレ・・・何ですか?・・・これ着ないのとダメなんですか?…」


「ん~何か変身ってカッコいいじゃん?まぁほら、変身ってお洒落な小説のタイトルもなっているし?不知火から 『一般人だし娘の関係で相手の親知ってるからマジで死なないようにしろ』とか社長の鶴の一声でネコのスーツ、結構金かかってるっぽいぞ?まぁまぁ、とにかく…フンッ!」


 え? 反射的に左手が臀部への何かの侵入を抑えた・・・コスチュームの影響だろうか、幾分か反応や動きが早かった様な気がする... 実はこの服、凄い?


 …じゃなくて!違うっ!タツ姉様が今ッ、お尻の穴に何か入れようとした!?何か少しだけ細いのが刺さっている!


「や、やめてください! お尻の穴に何の関係が!?あっ!?グァッ!?」


『emergency ! 浣腸されています!』


 謎のメッセージがバイザーに映し出されたが、私はパニックになり英語が読めない!

 エネ? マグラ!?シー!? 違う! 浣腸!?この人!浣腸入れてる!?何で!?


「タ、タツ姉様ァ!イヤァッ!?やめてくだグゥッ!?さい アイァ!?アイッ!!??おおおおおん!?」


 液だけではなかった…抜いたと思ったら今度は細くて丸い柔らかいピンポン玉みたいなものが三つぐらい入った!?イヤッ!苦しッ!


「安心しろ、特製コケシ3連ビーズだ。 お前が気持ち良いに負けない為、 そしてう○ちを我慢する為、特別に作って貰ったぞ!よーし、これから先輩の飯屋に行って不知火の面接だ」

 何故、飲食店に行く前にッ!?苦しさに奥歯を噛みしめるがヨダレが…


「カッ…クカッ…しんじ…グゥッ…られない…ギ」


「いやぁ、上司の獅子川さんが疑い深くてなぁ、ネコが誘惑に負けない為に、スーツは俺のと同じ機能、そしてコケシ3連ビーズを希望しているって言ったら 『それ本当?』って何回も聞くから頑張って説得したよぉ♪いやぁ褒めて良いんだぞ?」


 このクソ外道…今後は心の中でこの人の事をコケシ馬鹿と呼ぶ…コケシ馬鹿はよくわからない、ほぼ裸みたいな全身タイツを着て、私は猫と魔法少女と何とか戦隊の中間みたいな、何とも歪な掛け合わせのコスプレをしたまま、内股で学校から変な飲み屋まで連れて行かれた…


+


「タツ!テメー、その格好で来るなって言ってんだろっ!また漏らす気か!?今保健所からマークされてんだからマジでやめろっ!オムツで来い!このクソ野郎!」


 店内に入ったらいきなり女性のマスターに怒られた…この人は何?何でそこかしこで怒られてんの?


 お腹痛いですと言ったら女性マスターと向かい合ってカウンターで飲んでいる、何処かで見た事ある眼鏡をかけたお姉さんが、すぐトイレに連れてってくれた。

 トイレの外から「大丈夫かい?一応お腹に優しいものでも頼んでおこうか?」と凄い…優しかった。

 トイレから戻ると女性マスターとコケシ馬鹿が揉めていた…


「先輩は人の事をウンコケシとかすぐ悪く言うけどさ、クソスライム先輩も【三ツ口の千代チヨベロス】とか異名ついてるけど、一個はケツの穴でしょ?何か毒ウ○コだか毒の屁を噴射して暴れまわるなら犬の尻尾プラグ挿せば良いじゃん」


「タツ、人の店…飲食店でケツの穴とかクソとかウ○コとか…まだ夕飯時だぞ、客いんだぞ?殺すぞ貴様…お前はコケシをケツと口の両方にセットしろこの肉壁ウンコケシ」


「はぁ?オレは肉壁ウンコケシとか異名ついてないですし?大体三ツ口で顔に1つ、股に2つの口って発想が異名の時点で頭どうかしてん…」


 話の内容が下品過ぎて聞いてられないので二人は無視し、優しそうな眼鏡の人にお礼を言った。


「ウチのトップ、ここにいる千代の娘のチカちゃんと寧々子ちゃん、同じ水泳教室入っててお母さん知り合い何だってね。何とか色々と希望に添える様に、そして安全は保証…出来る限りするからね」


 ニコッと笑う顔が見た事ある!この人の昔アイドルやってた人だ!?


「出来る限りじゃなくて保証しろよ獅子川、真田さんには娘がお世話になってんだよ、水泳で。テメー人んちの息子とエロい事ばっかして頭ハッピー何じゃねーか?調子に乗ってると覆水は盆にかえらねーって言うぞ…高校の時に私達はそれでえらい痛い目に…」


 そうだ!よく見るとこの女性マスターの千代さん?水泳教室で一緒だったらチカちゃんのお母さんだ!綺麗な人だったから覚えている。


「いやクソスライム、アレおかしいんだよ、お盆から水が出たら、もっとより強力な水を入れれば良いだろ?超○水とか最○力水とか、妖精の○水でも良い、美味しい水ならイケるだろ…どうせクソスライム先輩は自分のいかがわしい何かでも盆に入れてたんだろ?まぁヒロならオレの…グフフ♥」


 私でも知ってる諺を正確に理解していないコケシ馬鹿は喋らないで欲しいし、千代さんが凄い青筋を立てているので関わらないようにした。

 

 とりあえず話が通じそうな優しい獅子川さんに本音を伝える…


「正直、不知火とか良く分からないんです。ただ、尊敬していた先輩達が変な風にいがみあっているのが辛くて…もし良ければ相談に乗って頂ければありがたいです…」


 コケシ馬鹿の説明は正直意味が分からなかったが、コケシ馬鹿から相談を受けていた獅子川さんの説明で、4人に何が起きているのかよく分かった。


「私も昔、そういう寝取り?というか、性的に奔放というか酷い人物が同級生にいて酷い事になってね。話を聞くとお兄ちゃんはちょっと違うんじゃないかと思うんだ…まずは家族から何とかしようか?不知火とかは気にしなくて良いから、私達の時…いや、私には頼れる大人がいなかったから、寧々子ちゃんさえ良ければいくらでも相談相手になるからね!親には言い辛い事もあるだろうし、人生の先輩として…イタッ!」


突然、千代さんが獅子川さんの頭を叩きながら「お前ばっかり良い顔しやがって…」と小声言った後、こちらに整った顔で笑顔を向けてくれた。


「私にも相談してね、寧々子ちゃん。お母さんには言い辛い事もあるでしょ?私達は寧々子ちゃんの味方だから!」


「はい!よろしくお願いします!」


 そうだ。まず、私がすべき事は…家族であるお兄ちゃんからアイカさんとの事情を聞く事。

 ヒロさんが何か起こそうとしている何か…それを止める事。

 コケシ馬鹿は…さっきから邪魔しかしてないな…


「ネコ、お前獅子川さんを取るんじゃないよ!お前はこの公然猥褻クソスライムとコンビ組めよ。オレは獅子川さんとコンビ組んで、同級生に「いやー芸能人と知り合っちゃってさ、今コンビ組んでんのよ」ってやりたいから。このクソ漏らしブラック千代ウ○コ先輩はネコが…」


 その後、実行部隊と後方支援部隊があり、身体能力の問題でコケシ馬鹿と獅子川さんが組む事は無く、千代さんしかコンビが組めないと知り絶望していたコケシ馬鹿。


 しかし、私はこの時、今後、一番知能の足りていない、このコケシ馬鹿と一緒にいる時間が一番長い事になるとは気付いていなかった…





※結局二部構成になるし8月には終わらないし長くなるばっかり!嘘ばかりつく私にお許しを!次回はホテルです。半分以上出来ているのですぐ更新出来ると思います!

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