信号待ち

信号待ち、日差しを避けるところがない。

ジリジリとやけてく肌、吹き出る汗。喉も乾いた。ネクタイを緩めて立ち尽くす湊音。

こんな時限って変わらない。


するとふと影になる。


後ろ見ると日傘をさしてくれたのは李仁。

「ありがとう」

でも全身日焼け対策した李仁と一緒に歩くのは恥ずかしい湊音であった。

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