第47話最終回 ゴオニンジャーよ 永遠に ! 中編

【デカルチャーside】


 現在、光学迷彩をして聖国の上空に居るのだが………ハイエルフの私にシャッキーンがいろいろ質問していた。


 シャッキーン

「なっ なんだと ! この巨大な船が空に浮かんでいるのが『魔法』では無いだと !」


 デカルチャ

「 大まかはそうです。 この『グレート・イバラキ』が空中に浮かんでいるのは『科学 ・ ・ 』なのです。

 大魔王様が居た『ジパング』の神の一柱 鍛冶神 ヘパイストス 様が造りあげたのですよ ! 」



 シャッキーン

「聞いた事が無い神だな、 他にも聖国を取り囲むように何かを設置していたようだが、アレは何なんだ ? 」


 デカルチャ

「 人工降雨装置です。 設置命令は大魔王様ですが開発したのは ヘパイストス様ですよ」


 シャッキーン

「おおぅ~ !それは有難い、聖国は なかなか雨が降らないからな。

 そして つかぬことを聞くが、大魔王側に付いている神は『邪神 ユリリン』の他にヘパイストスと云う神だけなのか ? 」


 デカルチャ

「 直接、お会いした訳では無いのですが、異世界の神々がユリリン様と盟約を結んでいるようですね 」


 シャッキーン

「 ちょっと待て ! 神々と言ったか ? 他にはどんな神が邪神側に居るんだ ?」


 デカルチャ

「 え~とですね、『知恵と闘いの女神 アテナ様』『不和と争いの女神 エリス様』『軍神 アレス様』『太陽神であり音楽、医術、弓術、予言の神 アポロン様』『月の女神であり狩猟、貞潔ていけつの女神 アルテミス様』『姦計と知略の神 ロキ様』後は、大魔王様の元で下働きをしている下級世界の下級神『怠惰の女神 カッタリィーナ様』ですかね」


 シャッキーン

「 …………冗談だよな」


 デカルチャ

生憎あいにく、ハイエルフも私も『冗談』は言いませんよ。

 邪神 ユリリン様に誓っても良いですね」


 うん、自分で言うのも何だが正直、私も冗談だと思いたい。

 だけど、あの大魔王様が言うのだから冗談では無いだろう !

 それと、人工降雨装置の事で感謝していたけど、あの大魔王様がボランティアで提供する事に疑問を持たないのだろうか ?


 デカルチャ

「ところで非戦闘員や改革派に反対している人々の避難は済んだのですか ?」


 シャッキーン

「うむ、その事なら大丈夫だ !

 平民出身の『ノビタリアン』と『ドーラキッド』は、民間人を女神 エリリンの友愛教の教会に保護して貰っている。

 貴族出身の『 ハイネール・ニヒル=ツンデーレ』と『リヒテール・プラチナ=ツンツーン』は改革派に反発している貴族に屋敷から出ないように通達を出して貰った。

 戦闘に巻き込まないように考えるとは………大魔王には感謝をしなければいけないな」


 デカルチャ

「ハハハハハッ( ただの良い人が『大魔王』なんて演っている訳ないだろうに !)」



 聖国の大聖堂の前では、沢山の神殿騎士団と新教皇 「アメチャン・ダーク=アンタダレを担ぎ上げたマタイ=エッサッサとルカ=エッサッサ の二人の司教を中心にほとんどの司教が集まっていた。

 これから新教皇の挨拶と共に決起集会となり帝国や王国に居るアフロディーテ教の信者と共に戦争を仕掛けるつもりなのだろう。


 人工降雨装置のお陰か、数ヶ月ぶりに雨が降りだしていた。

 アフロディーテ教の人々は『恵みの雨 ・ ・ ・ ・ ・ 』と、喜んでいるが………本当に恵みの雨なのだろうかただの『雨』の訳ないだろう



 ♟♞♝♜♛♚♙♘♖♕♔♗


【マタイ=エッサッサside】


 お飾りのアメチャンが就任の挨拶あいさつをしている。

 クックックッ 孤児だつた娘が、今や教皇とは大出世ですな !

 せいぜい感謝して役に立って貰いましょう。


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