第35話 天界ウラ話─ その後のアフロディーテ─

【アフロディーテsaid 】


 やっと、あのババア女神 ヘラから逃げて、北欧神話の世界に逃げて来たのに何で居ないのよぉー 、ロキ !


 ロキの拠点に行っても居ないから、帰って来るまで住んでやるつもりだったのに、バカ犬フェンリル



「 グァァァァァ グルルルルルル ( この淫乱貧乏神アフロディーテのせいで、ご主人様邪神 ロキが不幸な目に………)」


 今にもみつきそうな勢いに流石の私も逃げ出した。

 あんな駄犬でも神喰狼だから噛まれたら危険なのよね、忌々いまいましい !


 北欧神話でも オーディーンはスケベじじいだし、インドラは石頭だし別の神話世界に行くしかないか。


 聖書の神の世界は融通が効かないし日本神話の世界では女性神に毛嫌いされているし、こうなったらインド神話の男神でも誘惑ゆうわくして雲隠れするしかないわね !


 アレくらいで怒るなんて、皆 修業が足りないのよね !



 そうして、シヴァ神に会いに行こうとしたら…………


 奴ら幼女神たちに囲まれていた。



 エリス

「 ようやく見つけたわ、オリュンポスの恥さらし女神が !」


 アテナ

「 もうすぐオリュンポス軍が到着するから諦めて投降とうこうしなさい ! 」



 くっ、 ヘラ女神 ヘラに幼女神にされた癖に偉そうに !

 まあ、いいわ ! 今は大人しく捕まってあげる。

 だけど、また看守を色仕掛けでたぶらかせば 何時でも脱走できるのだから !


 ペタッ


 背中に何か貼られた ?

 振り返ると、そこにはアノ幼女神ユリリンが居た。


 その幼女神ユリリンがニヤリと笑いながら、


お義兄ちゃんヘパイストス特製の『 変身シール』なのじゃ !

 シールをがすのは、シールを貼った妾しか出来ないから諦めるのが良いのじゃ ! 」



 えっ えっ えっ えっー ! 何よ、私を動物にでも変身させようというの ?

 仮にも私は『 オリュンポス十二神』の一柱なのよ ! 動物に変身させられても直ぐに元に戻ってやるんだからね !


 そう、思っていたら身体が ドンドン小さく成っていき エリスやアテナみたいな幼女神に成ってしまった………



 エリス

「 ねぇ ねぇ 今、どういう気持ち ! 私達エリス、アテナを馬鹿にしていたのと同じ幼女神に成って、どういう気持ちなのかおしえなさいよ ! 」


 アテナ

「 アフロディーテ、貴女は やり過ぎました ! お義母様女神 ヘラからの『 罰 』として、


しばらくは私達と一緒にユリリン達の仕事を手伝うように』


 との命令がされました。


 その姿は『神力』もかなり封印されているから 好き勝手は出来ません !」



 エリス

「 プー クスクス アッハハハハ、これで無駄な色仕掛けも出来ないわね !

 ねぇ ねぇ 今、どういう気分なの ? 教えなさいよ ! アッハハハハ」



 …………ヘパイストスぅ~、ヘラ め ! 覚えておきなさいよぉー !





【作者より】



 このお話は『 邪神ちゃん バンザーイ ! 』の

 133話から抜粋しています。


 ゴオニンジャーに関係しますので、お許しください。

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