第9話天界&裏話 ネタバレあり ⑤


─── ローズパレス連邦国───


魔王国の 正式名である。


ヒト族の国、(聖国、帝国、王国、など)は 認めていないので 魔王国と しか呼ばないのだが………


魔王国は ヒト族に虐げられた亜人(魔族、エルフ、ドワーフ、獣人、など)が住む国家であり、魔王 光介が 内政重視の為 食料自給率 150%の豊かで平和な国家である。


ヒト族の国家は 欲望丸出しで 何度となく 軍隊を派遣したりしたが 魔王(実は大魔王)の超魔力の結界に阻まれ 国境からは進行出来ずにいた。


異世界から『勇者』『聖女』『賢者』『剣聖』を召還したが ほとんど 魔王国に到着するまでに 全滅していた。


異世界人の多くは 女神 メッサリーナに与えられた『力』に溺れ『力』を過信して自滅するものや 魔王(実は大魔王)の策略により倒された(実は捕虜にされている)


そんな魔王国でも 鎖国さこくをしている訳では無くて一部の商人を通じて嗜好品しこうひんなどを輸入して、魔王国で出来た農作物を輸出していた。


魔王国の農作物は 大変美味しく 一度食べると異世界の農作物が『ゴミ』と思える程の違いだった。

特に 魔王国の『メロン』『苺』『梨』などの果実は 王族、貴族でさえ魅了する程であった。


魔王国は異世界で一番 豊かで平和な国なので ヒト族の国は 常に侵略の機会を狙っていた。


聖国の正義教( 女神 メッサリーナ)の法皇 ユダは 『勇者召還』が 出来ない事に 苛立いらだちを隠せずにいた。


ユダ

何故なぜ、勇者召還が 出来ないのですか ! 女神 メッサリーナは 我々を お見捨てに 成られたのですか ? 」


神官長 ズールベルト

「 判りません 。 だいぶ前から神託が 降りて来ないのです。」


ユダ

「 このままでは 友愛教( 女神 エリリン)に 負けてしまうでは無いですか ………こうなったら 私が 代理で有能な信徒に『勇者』『聖女』に なってもらいましょう。 」



ズールベルト

「 よろしいのですか ? 勝手に『勇者』を認定したりして ‼️」



ユダ

「 王国が 召還した者は 友愛教の神官が召還した『勇者』です。『 見習い勇者』などとの話ですが 王国による欺瞞情報ぎまんじょうほうに決まっています。


友愛教の勇者は 既に旅たち わずかですが『功績』も上げています。 一刻の猶予も無いのです。

きっと、女神 メッサリーナ様も お許し下さるでしょう ‼️」




───聖国 正義教 大神殿───



法皇 ユダにより 四人の正義教の神官、信徒が『勇者』『聖女』『賢者』『剣聖』に任命された。



勇者 デロリーン


聖女 ズルポーン


賢者 マージョ


剣聖 ペロペロ



法皇 ユダ

「 さあ、世界平和の為に 魔王を倒すのです。

貴方達には 女神 メッサリーナの加護が あるでしょう 」



勇者 デロリーン

「 はい。 必ずや、魔王を倒して参ります」



───こうして 新たな勇者パーティーは 旅だった───



旅だったはずだった…………



聖女 ズルポーン

「 あー ! かったりいなぁ、 神殿で ゴロゴロしてたら 急に呼び出されて『聖女』にされちゃうなんて 面倒だよ ! 」


勇者 デロリーン

「 だから 歩かずに商人の馬車に勇者特権で 乗っているんだろう。 この馬車は 魔王国に嗜好品を運んでいるから 楽して魔王国に侵入できるぜ ! 」



─── 普通、未熟な勇者パーティーは 旅で修行(レベルアップ)をするものだが このアホパーティーは 何も考えていないようだ─────




剣聖 ペロペロ

「 魔王国は 豊かだから 亜人達を蹂躙じゅうりんして 金や お宝を取り放題だぜ ! 」



賢者 マージョ

「 魔族や魔王なんて 私の『ギガ・ファイヤー』で やして………燃やしてやるわ ! 」



─── この世界の魔法 ────


炎🔥の魔法『ファイヤー』で いうと


ファイヤー < メガ・ファイヤー < ギガ・ファイヤー <テラ・ファイヤー


の順に強くなっている。


余談だが 『ヒール(治療魔法)』は 『テラ』の上に『パーフェクト』が ある。

しかし『 パーフェクト・ヒール』を使えるヒト族は あまりいない。


──── ──── ───── ───── ─────


やがて馬車は 国境を越えて 魔王国の検問所で 止まった途端、商人達は 一斉に馬車から離れてしまった。


ヒト族の国家は 知らないが 魔王(実は大魔王)が こういう事態を想定していて 勇者パーティーがいる馬車には 目印の赤い旗が なびいていた。


商業ギルドは 既に 魔王(実は大魔王)の支配下にあったのだ


馬車の周りは 魔王軍に 取り囲まれているのに 馬車の中で 惰眠だみん😪😪😪😪をむさぼる 勇者パーティーは 気がつかなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る