高1の春 season 2

教室に着いて、7つの机と椅子があった。

これを見たわたしはすごく嬉しかった。

1人より、7人と一緒に授業を受けられるという

楽しみが大きくなった。


それぞれ、名前が貼ってあって

私たちはそれぞれに座った。


鈴木先生「それでは、自己紹介しましょうか。さて、出席番号の順で。まず、1番から。」


澄佳「私の名前は紀和 澄佳です。本…読書が趣味です。よろしくお願いします。」


「僕の名前は、岩倉 遥斗(いわくら はると)です。野球が好きです。よろしくお願いします。」

この子と私は、幼稚部の時は、一緒だった。

中1の時も、一緒だったけど転校しに行って、

高校生になって、また再会だった。

ド真面目で計算が得意。あとは、スポーツも得意。


「は、はじめまして。ぼ、ぼ、僕の名前は、鈴木 颯太(すずき そうた)です。好きなスポーツは…野球です。よろしくお願いします。」

颯太はずっと普通の学校に通ってて、手話は全く出来なかった。知らないようだ。

口話だったり、後ろにある黒板を使って書いたり、しながら紹介をしてた。

「あと、僕は手話のことは全く分からないので、いろいろと教えて下さい。」

背は低いけど、体格は細くて意外と運動神経がすごく持ってる。


次に、「はじめまして!私の名前は、鈴木 心春(すずき こはる)といいます。好きなことは、料理を作る事と音楽を聞く事です。よろしくお願いします。」

心春は小さい時、このろう学校に通っていたそうだ。

普通の学校に行って、戻ってきたそうだ。

指文字手話は知ってて、身振りをしながら、自己紹介をしてた。

髪がすごく長くて、お喋りが大好きで明るい人。

女子力がすごく高い。


次に、「ぼ…ぼ…くの…な…まえは…小川…樹実(こかわ たつみ)です…よ…よろしく…おねがいします…」

緊張しながらも、ゆっくりに自己紹介をしてた。

樹実は大人しくて、あんまり言わないタイプだけど、

イタズラが好き。ゲームが大好き。


次は、わたしの番。

「はじめまして。私の名前は椎名 結乃です。みんなと一緒に楽しい学校生活を送るのが楽しみです。よろしくお願いします。」と紹介した。


最後の7番。

「うふふ…」と照れながら、

「私の名前は天宮 優衣(あまみや ゆい)です。歴史の本を読むのが好きです。よろしくお願いします。」

その子は、さっき体育館で

隣にいてて声をかけてきた子だ。

明るくて歴史が大好きで、テンションがある人。


鈴木先生「はい。ありがとうございました。まさかの、鈴木が、3人いますね。私たちは家族ですね!」と

冗談で言ってきて、私たちは笑った。


「さて、明日は入学オリエンテーションがあります。」とか時間割りなどの説明を受けた。


終わって解散して、


わたしは今日から寄宿舎に入ることになったから

母と一緒に、寄宿舎へ向かった。

寄宿舎は学校の隣にあって、

徒歩で1分もかからないくらいの近い。


途中に、忘れ物があると思い出して、

「お母ちゃん!学校に忘れ物があるから先に行って。」

と言って、わたしは学校に戻った。

忘れ物を取って、寄宿舎に向かおうとしたら、

学校の廊下で2人の男子と会った。


ある彼がわたしに声をかけてきた。

「体育館で転けたやん。アホやん。」と笑われた。

その彼は、桐ヶ谷 聖子(きりがや こうき)。

2つ上の先輩だけど、

幼稚部の時からずっと一緒で幼馴染。

ダンスが好きで、よく踊ってていつも人にイタズラをしてて、面白い性格でみんなから好かれてた。


結乃「うるさいわね!」

聖はわたしが転けたシーンを真似した。

結乃「あーもう。いいから黙りなさいよ。」と、

聖の身体に叩き込んだ。

もう1人の彼は、爆笑してた。

その彼は、黒岩 陸翔(くろいわ りくと)。

陸翔とも、陸上の関わりで前から知り合ってた。


結乃「あ!お久しぶりです!」

陸翔「おう!久しぶりやな!よろしく!」

陸翔は、1人上の先輩で、

陸上が最強で県内でと少し有名。

中学生の時、県内で上位を取ったことも。


結乃「あ!寄宿舎に行かないと!じゃ、またね!聖、黙れや!」と、聖に叩きながら行った。



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