オラオラ。
「ほっほぅ? これ、受けるとどうなる? と言うか受けるって形で良いの?」
『肯定。拒否するとそのままルール無用の遭遇戦仕様のまま。通知を許諾した場合、ディアラと対戦者の戦闘領域に他者からの干渉が無くなるインスタンスフィールドが形成され、勝敗が決定するまで出られなくなる』
「よし、受けて」
『了解』
僕は叩き付けられた手袋を拾って、決闘を受ける。なんたって、僕って帝国名誉子爵身分ですし?
『通知受けるとは良い度胸だ。気に入ったぜルーキー。だから今からボコボコにしてや--……』
「あはっ、対戦者さんですね? よろしくお願いしマース!」
『--え、あっ、ちょ、可愛い……。お、お嬢ちゃん、ちょっと連絡先とかッ』
対戦者からの通信が届いて対応。相手は如何にも傭兵って感じの無骨な人だった。でも僕を見た瞬間に呆けて、それからデレッと表情が崩れたのでダメだと思う。カッコ悪いなぁ。
そして僕は何もして無いけど、通信はブツって切れた。多分シリアスが切った。
「さぁ、殺ろうか。……シリアス、センサーに感は?」
『無い。長距離砲撃機か、ステルス機の可能性が高い』
「了解。砲撃に気が付いたら僕に知らせず避けちゃって良い。気が付いたら僕も勝手に避けるから」
『了解した』
ごめんね対戦者さん。これ、
僕とシリアス、二人で一人。オリジンと
『……ッ! 砲撃!』
「あいさぁー!」
ペダルを蹴り込み、一番装甲が硬いアームも射線に噛ませながら急発進。
前評判通りに慣性制御システムが効いて、僕の体はシートに押し付けられる。この感覚が堪らない。
「避けたァ! 砲撃コースから逆算!」
『完了、ホロバイザーにロケーター表示』
「おっしゃぁぁぁあッッ!」
女の子らしい演技? なんだっけそれ。
僕はもう楽しくて楽しくて、シリアスが演算した結果に合わせて機体を走らせる。
ウェポンシステムはとっくに起動してて、グラディエラと装甲も既に可変済、パルスライフルが露出して何時でも砲撃が可能である。
「見付けたぁぁぁあッッ…………!」
『うわヤベェッ……!?』
このゲーム、ローカルで繋がる距離なら通信が勝手に繋がっちゃうのか。この場合はホロ通信じゃなくて音声だけで、でも相手の慌て具合が分かるのでちょっと楽しくなる。
まぁこっちから操作すればホロ通信もまた繋げるんだろうけど、ぶっちゃけ戦闘中にホロ通信は邪魔。
「おにーさーん♪︎ あーそびーましょー!」
『機動が素人じゃねぇッ!? 新人じゃねぇのかっ!』
「残念☆ 実機持ちの
『マジかよチクショウッ……!』
見付けた機体は、まぁガーランドだしね。砲撃仕様に改造されたデザリアだった。
もっと、色々とヤバい機体がウヨウヨしてるのかと思ったけど、良く考えたら使ってる
七割は小金持ちな市民からの参加って事は、当然ながら購入出来る
いいとこ、イヌ型の機体から抜いた
まぁ、でも今は、デザリアのミラーマッチ何だから関係無いよね!
「足がお留守!」
『長距離砲が重いんだよチクショウがッ!?』
「なら足周り強化しましょうよ! 大事ですよ足周りー!」
シリアスが演算する砲撃予測線を躱しながら肉薄、もう逃げられないぞ。
と、思ったら相手のデザリアがお尻から火を吹いて加速した。なんだアレ!
『ブースター確認。破壊推奨』
「おっけ任せて! この距離なら外さない!」
『イギャァァアッ!? 嘘だろブーストダッシュ中の加速器にピンポイントショットだとッ!?』
パルスライフルが見事にヒット。尻尾を挟む形で装備されてる大型ブースターの片方を潰し、そのまま僕は逃げる機体のお尻に噛み付いた。
そして組み付いたままグリディエラ内蔵のパイルバンカーで残りのブースターも破壊し、エキドナも思いっ切り敵にブチ込む。
『イギィぃぃいッ!? ちょ、待って待って死ぬ死ぬ! 大破しちゃうぅぅ!』
「勝敗設定を大破に設定したのお兄さんですよ〜♪︎」
『そうだったぁぁあッ!?』
「装甲かったいなぁ……、えい♪︎」
『ぎゃぁぁぁああああッッ…………!?』
完全に組み付いた。しかも相手が下手にお尻を見せたせいで、早々反撃を受けないポジションからのフルボッコだ。
しかし、硬い。超硬い。野生のデザリアならエキドナ一発で中破まで持って行けるのに、十五発全部撃ち尽くしてやっとギリギリ小破かなってレベルだ。めっちゃ硬い。
時間が掛かりそうなので、絡み付く様に抑えてたテールの武装もアームでぶっ壊し、安全にして行く。
「死ね死ねぇ〜♪︎」
『うぉぉあああッ!? 装備全損ッ!? えげつねぇッ!』
「反撃されたら怖いですぅぅ……♪︎」
『あっ、やめっ、ぴゃッ--……』
拉致が明ないので、機体にのしかかって、しがみつく。
そしてグラディエラの砲門を揃えてコックピットを狙い、乱射。
オラオラオラオラオラオラオラオラァァアッッ……!
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