クボタさんの魔物図鑑 その134
No.157 ホルダー・バグ
魔虫類イレモノバグ科
体長 50〜64cm
体重 13〜16kg
能力値(野生下での平均値)
『力』340〜420
『魔力』0〜
『機動力』400〜600
討伐依頼受諾可能最低ランク
G(特徴によりF〜E推奨)
・我が国ではドロップ、ロシバ地方に生息。だがそれよりも他国にいる方が多いらしい。
・例の異国出身の知り合いからこの魔物の話を聞いた。先日、やっぱり彼があの道具屋へと入っていくのを見かけた、今度は間違いない。しかし、本人はそれを否定していた……バレたら恥ずかしい事でもしているんだろうか?
ホルダー・バグは以前紹介した※1『ホルダー』と同じく、体に窪みを持ち、そこから魔力を吸収する事の出来る魔虫類の魔物だ。
生息地はこれまたホルダーと似たような感じだ。ドロップ、ロシバ地方にこそいるものの、個体数は他国の方が多いのだから。
餌とするものは一般的な魔虫類魔物とそこまで変わりはなく、主に自分よりも小さな他の魔物を食べるんだそうだ。
そしてその体は※2『ムツアシビト』に似ており、まるで蜘蛛のような姿をしているらしい。
だがアレよりもややデカいので、討伐にはその事も考慮した上で当たって欲しい。でないと思わぬ反撃を受ける可能性があるからな。
まあ、逆に言えば『デカい事』だけに気を付けていれば良いのだが……
『何を言っているんだ。コイツもどうせ魔力を攻撃に使用するのだろう?なら、それも警戒しなくてはダメじゃないか』と思った方もいるだろう。
確かにコイツはそうして魔力を使用する事もあるのだが……それへの警戒はあまりしなくても良いと言えるだろう。
今からその理由をご説明しよう。
コイツの窪みは腹部の上の方にあるせいで、自身でそこに何かを装着するのは少し難しいんだそうだ。
だからそれを活かす事の出来ないホルダー・バグも多く、魔力を持っている個体は少ない……なので、コイツが魔法で攻撃をしてくる可能性はほぼゼロと言っても過言ではないのだ。
まあ、そんなワケで殆ど物理攻撃しかしてこないコイツの魔法への心配は無用となるのである。
ただし、当たり前だが魔力を持っている個体だって勿論いる……が、その場合でもすぐ判別出来るのでこれもまた心配はいらない。腹の上部が通常の個体よりも傷付いていないか、窪みが深くなってはいないか確認すれば良いだけなのだからな。
ちなみに、そうなっていた個体はそこを使い込んでいて、魔力を多く有している可能性がある。
そのようなホルダー・バグを見つけた時には……さっさと逃げた方が良い。
注釈
※1 ホルダー 『クボタさんの魔物図鑑 その133』にて紹介
※2 ムツアシビト 『クボタさんの魔物図鑑 その72』にて紹介
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