第12話「坂道」

視線を上げると道。さらに高く上げ、ようやく坂道の頂上が見えた。

これを登らなければならないと思うと、げんなりする。なんという急勾配。

「っしゃ! 行くぞ!!」

「ええ!?」

元気よく駆け出した相方に動揺するも、つられて駆け出す。

息が上がる。足がもつれる。まぶしい。

坂道の上には、空。

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