第25話「幽霊船」

ボトルシップは、瓶の中で帆船を組み上げる。きっと精密な作業だろう。

……これも、一般的な方法で作ったのだろうか。

瓶の中には、朽ちかけた幽霊船。穴の開いた甲板、破れた帆、船首には首から上を失った女神像。

操舵輪にもたれる死骸が、頭をもたげた気がしたが。

気のせい、だよな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る