床、花、Cunt
Kqli
第1話 あなたの「父」は最高だ
私が結婚した時、親戚中が驚いた。
結婚は嫌だと思ったきっかけは多数あるが、一番は
父の血液を汚いと感じたときだ。
ある日父は指を切ってしまったらしく、洗面所で指を洗っていた。
洗い終わった後、洗面台を覗くと、血が残っていた。
それを見て私は嫌悪感を抱いた。
その時「結婚しないな。」と確信した。
しかし、私は結婚した。
彼の髪型、目、鼻、口元、腕がたまらなく愛おしく 興奮する。
一目ぼれだった。彼と一緒にいたいと思った。
だが、心の中では冷め切っていた。始まる前から。
いろいろあったが、今は楽しく過ごしている。
最初は無理だと思ったが、慣れるとそうでもない。
彼を見るたび愛おしさが、こみ上げて
彼の顔をギューとする。
彼の整った頭を撫でるたび、彼のたくましい腕をつかむたび
私はたまらなく幸せを感じる。
私の幸せそうな顔をみて、娘はきっと「結婚しよう」と思うはず。
赤い血を洗面台に残した、父を思い出す。もう大丈夫
お父さん、私は幸せになりました。ありがとう。
娘より。
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