13.「筆を折る」とか、一度でいいから

言ってみたい。



 そもそも筆を持っていない私は、折りようがない。



 この言葉は、それなりの文章力がある人間しか、

使ってはいけない言葉だと思っている。



 私が言おうものなら、冷笑されるだろう。



 まぁ、身の程を自覚しているつもりなので、

言うことはないだろうが……。



「筆」つながりで、「執筆中」とかも、言ってみたい。



 執筆は、文章を書くという意味だから、私が使っても別に間違いではないのだが、なんとなく……、こっ恥ずかしい。



「お前の駄文で、執筆て……」と、自分自身にツッコみを入れたくなる。



 でも、いつか……。


 本当にいつになるか分からない、いつか……、「のこのを最後に、」なんてことを、堂々と言っても恥ずかしくない、そんな文章が書ける人間になりたい。

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