承認欲求

 もっと見られたい。もっと、もっと!

 赤い蕾が膨れ上がってはち切れて開花する。中からは赤黒い蜜が流れ出す。増え続ける数字を見つめては、一じゃ、十じゃ、百じゃ駄目だと、黒々しい声が喉を震わせる。

 白目を剥いて求める自分が鏡に映っては、嗚呼嫌だ、とその端から涙が零れるのだ。

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