切った縁の数だけ、
今まで何人と縁を切ってきたことだろう。今だってハサミを片手に怯えながら、もう片方の手を繋いでいる。切った縁の数だけ見たくもない過去が落ちている。また私はこのハサミを使うことになるのだろうか。
そう言ったら、君はこう言った――切れた縁のおかげで、今の私たちがあるのよ、と。
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